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開発 2020.04.02

Magic Leapの開発ツール「Magicverse SDK」詳細が明らかに

MRデバイス「Magic Leap 1(旧名称:Magic Leap One)」を手がけるMagic Leapは、開発ツール「Lumin SDK」のアップデートおよび「Magicverse SDK」の詳細を発表しました。主にエンタープライズ用途を想定し、マルチユーザーやクロスプラットフォーム対応のアプリ開発をサポートします。

Magicverse SDKとは

「Magicverse(マジックバース)」とは、Magic LeapのRony Abovitzが提唱する、現実世界と仮想世界が多層的に重なる概念であり空間のことです。同社は2019年11月、開発者向けキット「Magicverse SDK 1.0」を発表。さらに今回、下記のような特長を公開しました。

体験を行う物理的な場所の準備

空間を使ったアプリケーションの利用には、周囲の環境を認識させることが必要です。物理的な空間のデジタルコピーを素早く簡単に作り出すことで、アプリ開発をサポートします。

マルチユーザー、クロスプラットフォームの体験開発

マルチユーザーかつ異なるプラットフォームで利用できるアプリ開発を実現します。この技術を活用した例として、ゲームアプリ「Pancake Pals」を公開しました。

エンドユーザーへの新たな体験共有方法

現時点では、MagicverseのコンテンツはアプリストアMagic Leap World等を経由したダウンロードでユーザーに共有されています。しかし同社は、より現実空間で自然にアプリをシェアできるよう、新たな配布方法を検討しています。

Lumin SDKのアップデート

最新のLumin SDK 0.24も、エンタープライズ用途のアプリケーション開発に合わせ、マルチユーザーのアプリ開発がより容易になる要素を備えています。例えば遠隔でのコミュニケーションにデバイス付属カメラの活用、アプリ内でアバターを用いるためのAvatar C API。周囲の物体を自動的に認識する “World Understanding”機能等です。

なお、OSのLumin OSも最新のLumin OS 0.98.10へアップデートされています。SDKのダウンロードは、プラットフォームThe Lab経由の場合はこちらから。Magicverse SDKについては、こちらのリンク先からもダウンロード可能です。

(参考)Magic Leap


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