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Magic Leap 2018.08.09

Magic Leap One、相次ぐ米メディア体験レビューまとめ

8月8日から公式サイトでの販売を開始した、Magic Leap社のMRデバイスMagic Leap Oneの開発者版。一足先にデバイスのデモを体験した、米国の複数メディアの感想を紹介します。

視野角が狭い点への不満や期待ほどではないという感想の一方、最高のARデバイスという声も上がっています。

MIT Technology Review

画像ははっきりし、色鮮やかでした。そして時には、様々な奥行きのデジタルイメージを、同時に見ることもできました。(中略)Magic Leap Oneは、恐らく現時点で最高のARヘッドセットと言えるでしょう。(中略)レンズには色がついているので、装着すると室内でサングラスをつけているような感じがしました。(中略)デモ体験は楽しく、印象的なビジュアルでしたが、驚くような内容はありませんでした。(中略)デバイスは、さらに小型に改良の余地があると思います。
MIT Technology Review

The Verge

50度というMagic Leap Oneの視野角は、競合するマイクロソフトのHoloLensよりは広いものの、まだ非常に狭いです。画像の質は、だいたい2年目のHoloLensと同程度でしょう。総じて良い製品ですが、トラッキングと透過性にはいくつか問題点があります。
The Verge

Wired

私は(Magic Leap社CEOの) Abovitz氏の机の前に立ち、恐竜が首を伸ばしている様子や、実際の人がアニメキャラクターの後ろを通る際、完全に陰に隠れている様子を見ることができました。(中略)体験した場所は1,000フィート四方のリビングルームを模した室内で、ウエストエルム社の家具で装飾されていました。デモ体験は、始めは素晴らしいものではありませんでした。
(この記者は、デバイスを装着する際に多少問題があったと報告しています。調整の後、体験の内容について感想を述べました)
これまで体験したARやVRのデモと、全く同程度の内容です。他のデバイスと比べてびっくりするほど素晴らしいか?答えはまだ”No”でしょう。
Wired

CNBC

Might Leapのライトフィールド技術にはまだ、映されるものが実際に自分の目の前に存在する、と感じさせるほどの説得力はありませんでした。しかし現実の空間に3Dのオブジェクトを呼び出す技術としては、なかなか良いものでした。
CNBC

Wall Street Journal

ヘッドセットのカメラやセンサーが、ユーザーの腕や椅子の肘置きといった、物の周囲や表面をスキャンします。私はバーチャルのオレンジフィッシュを、実物の2つのクッションの間に配置してみました。すると魚は、クッションの間を泳いで行ったり来たりしていました。(中略)いくつかのオブジェクトは、私が頭を動かしたり何歩か後ろに下がったりしないと、見切れてしまいました。Abovitz氏によれば、この問題点はMagic Leap Twoで改善される予定ということです。
Wall Street Journal

CNET

同僚のScott Stein氏によれば、Magic Leap Oneには視野角が狭いという問題点があります。つまり、ヘッドセットを通して見られる空間は、実際に自分がいるスペースよりも狭くなるということです。Abovitz氏はデバイスからの視界を、遠ざかるほど広くなる円錐形に例えました。この状態では、対象物に近づきすぎると見えなくなる、ということも引き起こされます。(中略)20分間Magic Leap Oneを装着していましたが、他のVRヘッドセットよりも快適でした。
CNET

Magic Leap Oneの開発者版は、公式サイトにて1つあたり2,295ドル(約25万円)で注文を受け付けています。但し出荷先は米国でも6都市に限られており、米国内の他の地域、世界の他の国への出荷に関しての情報は、記事執筆時点では明らかになっていません。

(参考)UploadVR


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