Magic Leapは開発者会議「L.E.A.P.カンファレンス」にて、同社のMRデバイスMagic Leap Oneを通して見る人型のAI「Mica(マイカ)」のデモを発表しました。デモを体験した米メディアVenture Beatの記者が、その感想を語っています。
視線を合わせることが可能
Micaはショートヘアーの女性の姿をしています。言葉は発しませんが、「温かみのあるコミュニケーションを取ることが可能」とのこと。
記者がデモの部屋に入り椅子に座ると、同じ部屋でテーブルにつくMicaをMagic Leap One越しに確認できました。驚くべきことに、Micaは記者の方を見ていただけでなく、記者の視線に眼を合わせていたと言います。そして記者が頭を動かすと同じように頭を動かしており、動きを真似ているようだったということです。
MicaはUnreal Engine 4で開発されたとのこと。今後は会話の機能も搭載される見通しです。
https://www.youtube.com/watch?v=8-oHdR_-l6o
AIスピーカーの人間化
カンファレンスでは、Magic LeapでAIを手掛けるAndrew Rabinovich氏とJohn Monos氏が講演を行いました。その中で両氏は、デジタル・ヒューマンとAIをベースとしたバーチャルアバターが、今後数年間でMagic Leapのプラットフォームにおいて実現する見通しについて語りました。
両氏によれば、このアバターはAmazonのAIスピーカー、Alexaを人間化したようなものだと言います。例えばコンサートで聞いた曲の名前を思い出そうとしていると、アバターが曲名を教えてくれます。また人の感情を理解し、ユーザーが友人と楽しく話していれば、その様子をAIメモリーに記憶することも出来る、ということです。
(参考)VentureBeat