裸眼立体視ディスプレイ開発を行うLooking Glass Factoryは、新製品「Looking Glass 16” Spatial OLED」の予約受付を開始しました。縦置き型の「Portrait」と横置き型の「Landscape」が選べます。価格は4,000ドル(約59万円)で、2024年春に出荷予定とのことです。
Looking Glass Factoryは、3D映像・画像を裸眼で立体視できるデバイス「Looking Glass」シリーズを開発しています。2018年に初代モデルを発表後、複数の画面サイズで新製品をリリースしてきました。2023年には外資系コンサルティング企業のアクセンチュアグループから出資を受けたほか、GhatGPTを用いた対話AI開発プラットフォーム「Looking Glass Liteforms」を発表しています。
用途別に2種類の製品展開
新製品となる「Looking Glass 16” Spatial OLED」は、その名の通り4K有機ELディスプレイ(OLED)を採用。用途別に縦置き型の「Portrait」と横置き型の「Landscape」が発売され、展開中の既存製品「Looking Glass 65”」「Looking Glass 32”」と比べると、ノートパソコン程度の小型デバイスです。
3Dモデルの表示やデジタルツインの操作、デジタルヒューマンの表示など、主としてエンタープライズ向け用途が想定されています。
主要な製品スペックは次の通りです。2021年に発売された第2世代モデル「Looking Glass 4K Gen2」と比べると、同等の解像度・視野角を持ちながら、有機EL採用により色深度の向上を実現しています。また、重量や厚さはよりコンパクトになりました。
画面サイズ | 16インチ |
解像度 | 3840 x 2160 (4K) |
リフレッシュレート | 60 Hz |
色深度 | 1億以上 |
視野角 | 最大150°(推奨53°) |
視点数 | 45~100 |
視聴距離 | 1フィート(30.48cm)~無制限 |
端末サイズ | Porrait: 233(幅) x 353(高さ) x 31mm(奥行) Landscape: 353(幅) x 233(高さ) x 31mm(奥行) |
本体重量 | 3.3lb / 1.5kg |
接続端子 | ・HDMI ・DPケーブル |
(出所:Looking Glass Factory)
Looking Glass Factoryは、公式サイトで購入予約と製品デモの申込を受け付けています。10月3日までに注文すると、早期予約特典で1,000ドルの割引が適用されます。2024年春には出荷予定とのことです。
(参考)LookingGlass