LINE株式会社は、VRの現状の認知率や利用率、今後の流行予想などを調査を実施、その結果を公表しました。この調査は日本全国の18~59歳の男女を対象としており、VRの認知率は全体で90%、今後VRを利用したいと考えている人は56%という結果になりました。
VRの認知率は90%、他方「現在使用している人」は5%
調査によれば、全体の90%がVRを認知しています。男女ともに高い割合ですが、女性30~50代は他の層に比べてやや割合が低かったとのことです。年代別では、男女ともに30〜50代と比べて、10〜20代の認知率がやや高い結果になりました。
また、「(VRを)知っているし、使っている(現在利用率)」と答えた人は5%に留まり、「知っているし、以前使っていたいが、いまは使っていない(利用経験率)」と回答したのは16%でした。現在利用率と利用経験率の割合は、10〜20代の男性で2割超と、他の層と比べてやや高めとなりました。
1年後には現在の3倍以上に浸透と予測
続いて、「VRを使用している人が現在身の回りにどれくらいいると思うか」という質問では、全体で6.7という流行予想スコアで、15人に1人くらいが利用しているイメージとのこと(100人中)。10〜20代男性では、他の層よりもやや高めの8.8のスコアになる一方、30代以上の女性ではやや低めの「5.5」という結果になりました。
「1年後、自分のまわりでどのくらいの人が使っている と思うか」に対しては、全体で「24.5」と、4人に1人が利用しているイメージとのこと。現在と比較すると、「1年後には今の3倍以上浸透しているというイメージ」という回答になりました。
VRを利用する人が増えると回答した人の中には、「今後もコロナによる外出制限が続き、VRで帰省を体験したり、ライブを体験したりする人が増えると思う」といった、昨今の社会情勢からVRが使われるのではないかと予測する人もいました。
一方、誰も利用しないであろうと予測した人の中には、「まだまだ技術的にも値段的にも普及するには厳しいレベルだと思ったから。また、VRを使って何ができるかについて知っている人や発信している人が少ないため」といった声がありました。
今後VRを利用したい人は全体の56%
そして、今後自分でVRを利用したいか、という問いに対しては、利用意向がある人は56%と、過半数を超える結果に。年代別では、男女ともに10〜20代が高く、特に10〜20代男性では、67%で7割弱となり、高い割合になっています。男女別では、女性と比べて男性のほうが利用意向がある人の割合が高い傾向にあります。
一方、VRを利用したいと思わない人は21%でした。その理由としては、「どういった用途に活用できるのかわからないから」という意見などがありました。VRの活用が様々な分野でより増えることで、利用者の増加につながることが推測されます。
(参考)LINE株式会社 プレスリリース