施設サービスの案内には、利用者の目的をサポートするために誘導や看板など「サイン」と呼ばれるものが設置されています。図書館におけるサインは、書架の配置や利用者の導線などが含まれています。
今回、CGや図書館VRシミュレータの開発などを行う株式会社ハコヤと、同志社大学 免許資格課程センター 佐藤翔准教授は、VRを用いた図書館内での導線・視線を検証するための「図書館VR視線シミュレータ」を開発しました。これにより、「図書館で本を探すために適切なサインとはどのようなサインか」などをVRの図書館で検証できるようになります。
図書館VR視線シミュレータは、VRに図書館を設置して複数のサイン案を切り替えて表示することが可能です。多数の行動パターンをシミュレーションすることで様々なサイン案について検証することができるものです。
佐藤准教授は、元々図書館内で視線カメラを用いて複数のサインパターンによる行動パターンの違いを研究していました。しかし、実際の図書館で様々な検証を行う場合、図書館への利用許可申請、サインの入れ替えの困難性、図書館利用者への配慮など様々な課題もありました。
今回開発された図書館VR視線シミュレータでは、ハコヤの図書館VRシミュレータを利用しており、検証容易性やサイン案の切り替え検証などを実現しています。今後は切替できるサイン案の種類の拡充や、シミュレーションできる内容を増やしていくことを検討しているとのことです。
なお、10月30日より11月1日までパシフィコ横浜で開催される「第20回図書館総合展」の同志社大学ブースにて、図書館VR視線シミュレータの体験が可能です。
開催概要
開催日時 |
2018年10月30日 (火) – 2018年11月01日 (木) 10:00 ~18:00 |
会場 |
神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目1−1 |
アクセス |
・みなとみらい線 みなとみらい駅より徒歩3分 ・JR線 / 市営地下鉄 桜木町駅より徒歩12分 |
入場 |
無料 |
イベントページ |
(参考)株式会社ハコヤ プレスリリース