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業界動向 2023.03.08

KDDIがメタバース・Web3サービス「αU」提供開始、デジタルツインショッピングやバーチャルライブも

3月7日、KDDIはメタバース・Web3サービス「αU (アルファユー)」を開始しました。「αU」はバーチャル空間上での音楽ライブやアート鑑賞、友人との会話やショッピングなどを体験できるプラットフォームサービスです。2023年3月8日〜12日には、東京都渋谷区で無料体験イベント「αU spring week 2023」が開催されます。

5つのサービスを展開するメタバースプラットフォーム

「αU 」は、エンタメ体験や友人との会話を楽しめる「αU metaverse」、360度自由視点の高精細な音楽ライブを楽しめる「αU live」、デジタルアート作品などの購入ができる「αU market」、暗号資産を管理できる「αU wallet」、実店舗と連動したバーチャル店舗でショッピングができる「αU place」の5つのサービスを展開予定です。

「αU metaverse」はバーチャル空間に再現された渋谷や大阪の街を舞台に、アーティストによる音楽ライブやユーザー同士の会話を楽しみつつ多様なコミュニティに出会えるメタバースサービス。自分の部屋(マイルーム)やアバターを設定できます。将来的には、アバターやマイルームの家具の制作や販売が可能となるとのこと。「αU metaverse」アプリをダウンロードし、無料会員登録すると利用できます。

アーティストと会場をバーチャル空間に再現し、視聴者はリアルのライブに近い体験が可能な「αU live」や、店舗を見渡して好みの商品を探したり、家族や友人と一緒に買い物ができる「αU place」は2023年夏頃に正式提供予定です。

その他、「αU market」はクレジットカード決済やauかんたん決済に対応し、デジタルアート作品(NFT)などが初めてでも簡単に作品の購入が可能。「αU wallet」ではデジタルアート作品 や暗号資産を安全に管理・売買できるとしています。

Googleと業務提携

KDDIはこれまで、都市連動型メタバースのユースケースとして「バーチャル渋谷」(2020年5月)、「デジタルツイン渋谷」(2022年10月)など、5G通信とAR・MR技術を活用した都市体験の創出に取り組んできました。

また「αU」のサービス開始に際し、KDDIはグーグル・クラウド・ジャパン合同会社とビジネス共創のための業務協力覚書を締結しています。これにより、グーグルのクラウドストリーミングサービス「Immersive Stream for XR」やGoogle Cloudの機能を自社システムに拡張し遅延を最小限に抑える「Google Distributed Cloud」、YouTubeなどを活用したバーチャル体験の提供が可能になりました。

渋谷で体験イベント開催

2023年3月8日〜12日には、東京都渋谷区で無料体験イベント「αU spring week 2023」が開催予定。BE:FIRST、水曜日のカンパネラの音楽ライブや吉本芸人のお笑いライブなどが「αU」のサービスを通じて披露されます。

KDDIはこれまでの知見を活用し、ユーザーが体験するだけで終わらない、クリエイターとして発信できるメタバースサービス構築を目指します。

(参考)KDDI(1)KDDI(2)


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