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JVCケンウッドが「現実も見れる新型HMD」を開発中、シミュレーション関連に照準

「JVCケンウッド」と言えばイヤホンやヘッドホン、スピーカーなどのオーディオ関連、あるいはカーナビ製品を思い起こす人は多いはず。一方、同社はJVCブランドで展開しているプロジェクターの分野でも有名で、業務用・家庭用、国内・国外を問わず市場で大きなシェアを誇っています。

10月27日、そのJVCのプロジェクター部門が独自にヘッドマウントディスプレイを開発中であることが明らかになりました。Mogura編集部は10月下旬、神奈川県横浜市にあるJVCケンウッド本社で行われたプロダクト説明会に参加。その様子をレポートします。

独自のディスプレイとハーフミラーで高画質を実現、横5Kの高解像度

JVCの新型ヘッドマウントディスプレイには、既存の他社製品と比べて大きく異なる点が2つあります。1つ目はディスプレイ方式。従来のレンズ方式と違い、本プロダクトではJVCが独自に開発した「ミラー方式」を採用しています。これにより、映像の周縁部までくっきりと表示できるほか、レンズ方式で起こりやすい色収差が大幅に低減されているとのこと。


(JVCによるイメージ図。左が従来のレンズ方式、右がJVCが独自に開発中のミラー方式。既存のレンズタイプのヘッドセットでは解像度が低く文字が読みづらい」「周縁視野で映像がぼやけたり色にじみが出やすい」といった顧客からの声を受け開発に至ったそうだ)

2つ目は映像投影部分がハーフミラーになっていること。シースルーで外部も見れるため、現実にある機器の操作や計器の目視ができ、シミュレーション訓練などでの効果向上が見込まれます。

これに加えて片目あたり2560×1440(両目5120×1440)のディスプレイ解像度、120度の視野角というヘッドセット自体の性能により、クリアな画質を実現しています。本体重量は約595グラム。額に当たる部分のパーツや、頭頂部・後頭部のストラップ構造のおかげで重量バランスは良く、数値ほどの「重さ」は感じにくいように設計されています。


(本体前部。外からでもハーフミラーに投影された映像はごくわずかながら視認できる。また、この写真からはわからないが、ディスプレイの下側にスペースがあり、手元が見えるようになっている)


(後部からの写真。バンドやケーブル以外のパーツはすべて3Dプリンタで印刷したとのこと)

シミュレーター市場のほか、産業用途での採用を目指す

では、JVCはなぜハーフミラーによるシースルーを実現する必要があったのでしょうか。

カギは「シミュレーター向け」という特性です。従来のVRヘッドセットを使う場合、使用者はすべてCGで構成されたバーチャル空間を見ることになります。一般的な用途であれば問題ありませんが、シミュレーター向けとなると話は異なってきます。例えば航空機のコックピットは非常に多くのスイッチや計器が配置されており、従来のVRヘッドセットではディスプレイ解像度が足りず、文字や表示が潰れて見えなくなってしまうこともありえます。これに加え、カメラや位置センサー等で検知した使用者の手の位置(=コントローラーの位置)をVR空間内に配置して操作するため、現実の「手」そのものと比較し、微妙なズレや遅延が発生しうることになります。

JVCの新ヘッドマウントディスプレイはハーフミラー方式を取っているため、必要な一部分だけにバーチャルな情報を表示し、現実にあるシミュレーター用マシンをそのまま使うことができるのです。この方式であれば、現実の手で現実の計器を操作しつつ、表示も潰れることなく、没入感のあるシミュレーター利用が可能です。従来のシミュレーターで使われていた大型のディスプレイ等を削減することもできるでしょう。

プロダクト担当者によれば、今回の新型ヘッドマウントディスプレイは主にシミュレーター市場での採用を目指し、2018年ごろから開発を続けているとのこと。JVCは以前よりシミュレーターを手掛けており、大がかりなプロジェクター等で多数の採用実績を持っています。この「持ち運べるプロジェクター」的なデバイスがプロジェクター部門から生まれたことは、むしろ自然なことなのかもしれません。


(ドライビング、フライトシミュレーターへの応用のほか、建築や医療分野での使用も想定。なお、本デバイスはSteamVRにも対応しているのでトラッキング精度は高い。トラッキングにはベースステーションを使用)

なお、プロダクト説明会では実際にフライトシミュレーターとドライブシミュレーターの体験ができました。映像が周縁までクリアに表示されるため、従来製品と比較して映像全体が鮮明に感じられます。「外側が透けて見えるハーフミラーではVR空間がはっきり見えないのでは?」という懸念も、ハーフミラーの透過率が適切であることに加え、ディスプレイ自体の光で上手くバランスが取れており、没入感を妨げることはありませんでした。

スペック表だけではわからない、“新しい”デバイス

本プロダクトの主なスペックは以下の表のとおりです。一見すると既存のVRヘッドセット等と大差ないようにも見えますが、従来とは大きく異なるディスプレイ方式により、スペック表だけではわからない“新しい体験”のできるプロダクトになっています。

プロダクトの主な仕様

解像度

2560×1440(片目)、5120×1440(両目)

視野角

水平120度、垂直45度

フレーム周波数

60Hz / 72Hz

表示デバイス

LCD

トラッキング

Steam VR Tracking

接続端子

Displayport 1.2×2、USB 2.0×2

電源

DC

サイズ

W280×H140×D135(mm)

重量

595g(バンド、ケーブル類除く)

その他

SteamVR対応

(参考)JVCケンウッド公式サイト


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