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統計・データ 2022.07.22

2027年までにデジタルツイン市場は約7兆円規模へ、調査会社予測

リサーチ会社のIMARCは、2022年〜2027年の5年間におけるデジタルツイン市場の予測(Digital Twin Market: Global Industry Trends, Share, Size, Growth, Opportunity and Forecast 2022-2027)を発表しました。市場規模は2021年の103億ドル(約1.4兆円)に対し、2027年は546億ドル(約7.5兆円)。同期間の年平均成長率(CAGR)は31.7%を見込んでいます。

ヘルスケア産業でのデジタルツイン導入が加速

IMARCは、2022年現在、世界中の製薬・ヘルスケア業界でデジタルツインの利用が増加しており、市場の成長を牽引していると分析しています。デジタルツインを用いることで、製品開発や生産プロセスの改良に貢献しています。特に、コロナ禍以降に製品の事前テストや製造コストを下げるために、デジタルツインと3Dプリント技術と組み合わせることで、デジタルツイン市場をさらに活性化させると予測しています。

他にも、世界中の航空機のプロトタイプ開発の現場でデジタルツインが利用されています。例えば、エンジニアがセンサを組み込まれた製品からテスト通信し、リアルタイムかつタイムリーに状況把握し、適切なメンテナンスを提供する仕組みでの利用が挙げられます。

その他にデジタルツインを利用する可能性が高い業界には、「航空宇宙・防衛」や「自動車・運輸」、「エネルギーと公益事業」、「石油・ガス」、「農業」、「住宅・商業」、「小売・消費財」、「電気通信」等が挙げられるとのこと。

デジタルツインの技術分野での世界市場、第一位がIoT、第四位にAR/VRが台頭

IMARCの予測によれば、世界のデジタルツインの利用タイプは、「プロダクトデジタルツイン」、「プロセスデジタルツイン」、「システムデジタルツイン」の3つに分類されます。

デジタルツインを活用する技術分野の世界市場予測として、「IoT(Internet of Things/モノのインターネット)」、「ブロックチェーン」、「機械学習」、「AR/VR」、「ビッグデータ分析」、「5G」が挙げられています。今後、最も利用される技術分野として、IoT(約35%)、第二位にブロックチェーン(約20%)、第四位にAR/VR(約10%)が台頭するとしています。

(参考)IMARC


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