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業界動向 2022.02.08

「HoloLens 3」がキャンセルされたとの報道、アレックス・キップマン氏は「順調」と反論

マイクロソフトが、ここ数カ月でHoloLens 3の計画をキャンセルした可能性があると報じられました。しかし、マイクロソフトのMRチームの責任者であるAlex Kipman氏は、この報道を参照したツイートへの返信で「インターネットで読んだことを信じてはいけない(don’t believe what you read on the internet)」と主張しています。

真偽は不明も、キップマン氏は「直接的な反論」せず

Business InsiderのAshley Stewart氏は、2021年にマイクロソフトとサムスンの提携が成立し、新たな(そして、おそらく一般ユーザー向けの)MRデバイスを開発するため「HoloLens 3」の開発がキャンセルされたと報告。マイクロソフトのMRチームは、「異なる派閥同士の対立や議論による混乱と、戦略における不確実性」によって影響を受けていると語りました。チームのビジネスにおけるバリューについて経営陣が懐疑的な中、マイクロソフトが独自のハードウェアを作り続けるべきか、もしくは他のデバイスメーカーに対してソフトウェアプラットフォームを提供することのみに集中すべきか、という対立に起因するものだとStewart氏は述べています。

一方マイクロソフトのMRおよびAI分野のテクニカルフェローであり、「HoloLensの生みの親」であるアレックス・キップマン氏は、Twitterでユーザーへの質問に「インターネットで読んだことを信じてはいけません。HoloLensは順調にやっています」と回答。「インターネットを検索すると、キャンセルされたとも書かれているHoloLens 2ですが、私が確認したところでは出荷に成功しているようです」とユーモアを交えたコメントを述べています。

(アレックス・キップマン氏のツイート)

しかしキップマン氏のこのツイートは、Stewart氏による「HoloLens 3がサムスン製品を優先してキャンセルされた」という報道に真っ向から反論するものではありません。

昨今、マイクロソフトのHoloLens開発チームの人員が競合他社へと流出するケースが散見されます。今年1月には、「HoloLens」開発チームで筆頭光学アーキテクトを務めていたBernard Kress氏が、グーグルの「Google Labs」に参加。他にも、HoloLensチームの社員70人以上が過去1年間に同社を去り、40人以上がメタに入社したと報じられています

(参考)UploadVRThe VergeTwitter(@akipman)
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