株式会社博報堂DYホールディングスと株式会社VRCは、3Dアバター技術利活用の共同研究契約を締結しました。第一弾として、VRCが保有する3Dアバターを用いた、次世代ファッション購入体験の価値検証に向けた研究を開始します。
VRCは3Dスキャン技術を研究しており、3Dアバターを使用したバーチャル試着技術や採寸技術の開発などに取り組んでいる企業。一方、博報堂DYホールディングスはARやデジタルツインを研究する企業とに関する取り組みを行っています。
今回、VRCは博報堂DYホールディングスの研究部門であるマーケティング・テクノロジー・センターと共同研究契約を締結。VRCの技術について、生活者がどのように活用し、どのように購入体験を行うのか研究を進めます。
自分のアバターに服を着用させて確認
共同研究の第一弾では、VRCの3Dアバター生成技術とバーチャル試着技術を用います。3Dスキャナやスマートフォン用アプリで生成した自身の3Dアバターに、3Dデータの服を着用させます。アバターの動きに応じた服のシワや揺れを再現することで、着用感やサイズ感、自身に似合っているかどうかの確認することが可能とのことです。
試着の際に、まずはアバターに着用させてみることで店頭では実試着へのハードルを下げ、ECでは購入時の失敗を低減することで、理想的な買い物体験が可能になることが期待されています。
米ウォルマートがバーチャル試着の開発企業を買収
「バーチャル試着」の取組みは国内外で模索されています。直近の話題では、米小売大手のウォルマートがバーチャル試着技術を開発するZeekitを買収。今後ウォールマートはZeekitの技術を用いて、自社ECサイトでバーチャル試着が利用できる予定です。
(参考)株式会社VRC プレスリリース