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活用事例 2023.05.18

シンガポール政府観光局とGoogle、ARでシンガポール観光をアピールするアプリ発表

5月10日の「Google I/O 2023」にて、Googleとシンガポール観光局が協力して制作したアプリ「Visit Singapore」が発表されました。プレビュー版が公開されており、マーライオン公園とビクトリアシアター&コンサートホールの周辺エリアを、マスコットキャラクターの「マーリー」が案内します。「Visit Singapore」は、App StoreGoogle Play Storeで入手可能です。

現実の建物にARオブジェクトが隠れる表現も

本アプリには、GoogleのARフレームワーク「ARCore」の「ARCore Streetscape Geometry API」が駆使されています。現実の建物にARオブジェクトの一部が隠れる表現など、街の風景に溶け込んだ没入感の高いコンテンツの作成を可能にしています。

GoogleのAR/地理空間技術を使用し、没入感のある体験を実現

Googleは、2022年に「ARCore Geospatial API」を発表しました。このAPIは2019年からGoogleマップのライブビューにも活用されており、グローバルな位置情報にアクセスする技術を提供しています。Visual Positioning Service(VPS)を基盤としているため、開発者はユーザーの位置と向きを追跡できます。

シンガポール政府観光局の担当者は「革新的な取り組みによってシンガポールが他の目的地と差別化できます。」「特に注目すべきは、ビクトリアシアター&コンサートホールで開催されるAR体験です。訪問者は、国立記念碑の上で演奏する弦楽四重奏の音楽を楽しめます」と語りました。

Google Partner Innovationsのデ=アンドレス=クラヴェラ氏は、次のように述べています。「GoogleのARおよび地理空間技術は、旅行体験に没入感と情報を加えることで、旅行の可能性を広げました。シンガポール観光局との協力により、地理空間信頼テスターとしてAR技術の力を駆使し、シンガポールの旅行者や現地探検家に役立つサプライズを提供できることを大いに喜んでいます。」「AR技術の力を活用し、物理的な世界を拡張し、シンガポールの旅行者や現地探検家に役立つ驚きを提供できればと願っています。」

現在、「Visit Singapore」アプリではビクトリアシアター&コンサートホールとマーライオン公園周辺の2つのエリアのAR体験のプレビューが提供されています。年内の正式ローンチを予定しており、その後にはさらに多くの観光地が追加される予定です。

(参考)travel tomorrowTRAVEL WEEKLY ASIA


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