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業界動向 2021.11.16

グーグル、AR/VR部門含む複数プロジェクトや社内インキュベーターを統合し新生「Google Lab」設立か

11月12日、グーグルはAR/VR部門と「Project Starline」関連部門、社内インキュベーターのArea 120を再編し、これらを「Google Lab」として統合することを計画している模様です。TechCrunchが報じました。

AR/VR部門は、グーグルのVRプラットフォーム「Daydream VR」を手掛けたほか、Android向けARプラットフォーム「ARCore」の開発をサポートしたチーム。「Project Starline」は、同社が開発中のライトフィールドディスプレイ、ならびにそれを活用するためのソフトウェアからなるプロジェクトです。Area 120は、Threadit、Stack、Adlingo、Gamesnackなどのローンチを成功させてきたことで知られています。

VR/AR部門の責任者が新「Google Lab」を率いる?

今後「Google Lab」は、同社で長く活躍するClay Bavor氏が率いる予定であるとのこと。Bavor氏はVR/AR部門を率いており、2016年の「Daydream VR」のローンチを監修、「Project Starline」にも携わっています。

TechCrunchは、今回の再編成の目的が「社内に存在する、将来性のある投資分野をスタートさせ、成長させることに焦点を当てる」と書かれた社内メモを確認した旨を説明。また同メディアは、Area 120がかつて「CEOのスンダー・ピチャイ氏に報告するという点で、3つの層に分かれていた、ピチャイ氏自身、すべてのexitに署名する必要があった」、手続きの煩雑さ等を指摘しています。

2021年11月15日現在、グーグルは「Google Lab」について公式な発表を行っていません。一方、米メディアRoad to VRは、グーグルが、Bavor氏の「コアな製品とビジネスを直接的にサポートする、長期的なテクノロジープロジェクト」に注力する、“新たな役職”を認知していると説明。「Google Lab」の存在を暗に認めているのではないか、とコメントしています。

(参考)Road to VR
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