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VTuber 2018.06.17

VTuber富士葵 生誕祭直前記念!動画撮影の秘話をインタビュー

2017年から大きく注目され、2018年に入ってから話題が広がり続けている「バーチャルYouTuber(VTuber)」。様々な人気VTuberが生まれてきており、いまではその総人数は3,000人以上とも言われています。

特に、2017年末からは多くの人気VTuberが登場しました。12月8日に活動を開始した「富士葵」もその1人です。2018年4月には新しい衣装を身にまとい、6月現在、YouTubeのチャンネル登録者数は11万人以上となっています。

そんな富士葵の活動コンセプトは、“歌”と“応援”。当初から「歌を通じて、みんなを元気にしたい!」という想いを話していた彼女は、その歌で多くのファンの心を惹きつけました。そして、5月にはついに、VTuber初のオリジナル曲での音楽メジャーデビューも決定。これまで活動を行ってきたYouTubeの外にも、羽ばたこうとしています。

そして、6月18日には富士葵の生誕祭も開かれ、各種企画のほか、当日20時頃から1時間ほどの生放送も予定されています。

生誕祭を目前に控え、これから大きなステップを踏み出そうとしている富士葵と、ひょんなことから生まれて以来、彼女の相棒となった「キクノジョー」。


(富士葵:写真内右 、キクノジョー:写真内左)

今回、Mogura VRでは2人にインタビューを行い、これまでの活動で感じた想いや、撮影の秘話などを伺いました。

「富士登山」「羽化」など、動画撮影の裏話を公開!

――富士葵さんの動画では、歌ももちろんですが、「富士山への登山」や「羽化」など、遠出して現地撮影を行う動画も印象的です。

富士葵:

「富士登山」は、以前、チャンネル登録者数100万人を達成したら、「歌劇団(ファン)のみんなで、富士山のてっぺんでおにぎりを食べたい!」と公言していたんです。チャンネル登録者10万人を突破した時に、「100万人チャレンジ」と名付けて、10分の1である一合目に登りました。

富士山を選んだ理由は、日本一の山で、私の苗字も富士だからです!今のところ20万人達成で二合目、30万人で三合目と、登録者数に合わせて企画を立てていく予定です(*^^*)登れるかな〜(笑)


(吉田口登山道から富士山・一合目を目指す富士葵)

キクノジョー:

葵ちゃんの新しい衣装のお披露目になった「羽化」は、新衣装や練習した表情などの演技をお見せしたいと思って撮影した動画です。ちょうど静岡県に「葵区」という地名があったので、ロケ地はそこに。初投稿の動画のシーンを踏襲しつつ、セリフの無い映像作品として世界中の人々が楽しめる動画にしたかったですね。

(富士葵の新衣装お披露目動画である「羽化」。再生数74万以上と、大きな反響を呼んだ)

――ロケでの大変な部分や、印象に残ってることなどはありましたか?

キクノジョー:

基本的に日帰りで行くので、そもそもの体力や、機材が重いことですね。葵ちゃんは学業との両立があるので、スケジュールの組み方も。あと、あえて準備しないことによる現地特有のハプニングは「撮れ高(※)」につながるため、現地に着いてからの移動手段は確保していません。

(※動画内における、強いヒキとなる部分のこと)

――現地特有のハプニングが撮れ高に、というのは面白いですね!

キクノジョー:

たとえば、富士山での撮影の帰りはバスが無く……どうしようか困っていたら優しいおじさんがのせてくれました。ツツジがきれいなスポットを教えてくれたり、富士山の由緒ある神社、北口本宮冨士浅間神社まで送ってくれましたね。

富士葵:

おじさんに、“毎回一合ずつ登る量を増やして、10回目で10合目まで登るかも…”と説明したら、驚きつつも、引かれました(笑)大変なことだそうです。

キクノジョー:

キクノジョー:あと、「Butter-fly」の撮影をしているときに、葵ちゃんが「画の中にちょうちょがいると最高なんだけど……」と言っていたんです。もちろんそううまくちょうちょは現れず、あきらめて撮影を進めていたら、目の前に突然、アオスジアゲハが現れて、撮影に協力してくれました!ロケの様子に興味をもった通りすがりのおじさんが、珍しそうに僕たちを撮影していました(笑)

キクノジョー:

ほかにも、「なんでもないや」の動画は、ルートが台風の影響で封鎖してしまったのですが、運良く現地で仕事している方に声をかけていただき軽トラックで別ルートを案内してもらえました。

おじさんが案内してくれなかったら、別のルートがわからず、日没までに動画を撮れませんでしたね……。そのおじさんは鳥獣の保護管理をしている方で、いちど案内をしてくれたあと、仕事に行って、仕事が終わった後もう一度様子を見に来てくれて、おすすめの撮影スポットを教えてくれました。

帰りにもハプニングがあって、夜の山道、曲がり角を曲がった瞬間に車の目の前に大きい野生のシカが突然現れました。葵ちゃんは大興奮していましたが、チーム葵(※富士葵の動画撮影チーム)は真っ青になりました(笑)

――撮影の裏には、そんなハプニングが(笑)ロケで楽しかったことについてはどうでしょうか?

富士葵:

ロケではおいしいものとか、現地のスイーツを食べられるので、実はそこが一番楽しみだったりします(*´艸`*)富士山のロケでは、富士山ソフトを食べました。あと、日本一大きい富士山ラムネも飲みました。普通のラムネに比べるとかなり飲みごたえがありました!

あとは、最近、葵もビデオカメラで映像を撮るようになって、その場で見つけたものや、皆さんに見ていただきたいものが、その場の気持ちで伝えられるので、撮っていて楽しいです。まだカメラを揺らさないのが難しいので、練習中です!

富士葵の“歌”へのこだわりとは?

――富士葵さんといえば、やはり“歌”は外せないと思います。歌へのこだわりなどについて、ぜひ教えてください。

富士葵:

歌の収録をするときは、選曲・方向性をまず考えています。Cover曲を歌うときでも、ものまねにはしたくないので、どう個性を出すか考えます。意味、言葉、音、一つ一つの表現を決めていきますが、実際スタジオで歌うと、結局変更点がたくさん出ることもあります!(笑)

歌は”七色の声”を目指していて、得意な分野だけではなくて、最近はロックやテンポの速い曲、クールな声の曲にもどんどんチャレンジしていこうと思っています。自分と声質が違う歌を歌うときは特にたくさん研究をするので、研究をすればするほどものまねになってしまいそうで、葵らしさを残しながら新しい分野にチャレンジするのがとても難しいです。

葵が歌いながら、歌の方向性が分からなくなったときは、プーさん(※)も客観的に意見をくれて、アドバイスしてくれます。今は企画やほかのお仕事であまり歌の練習ができていなくて、逆に短い期間で歌いながらコツをつかむのが早くなってきたと思います!

(※レコーディングを手伝ってくれるエンジニアの愛称)

https://www.youtube.com/watch?v=xDE3MSAK_DY

(6月8日には、VTuber「ときのそら」とのコラボレーションとして、デュエット動画を公開。『ラブライブ』の人気楽曲「Snow halation」、『マクロスFRONTIER』の「ライオン」のカバーを披露した)

――5月には、音楽でのメジャーデビューも決まりましたね。

富士葵:

まさか、メジャーデビューのお話をこんなに早くいただけるとは思いませんでした。オリジナル曲ですので、どういう曲にしようか悩んでいます!

YouTuberをはじめた時もそうでしたが、葵の歌が大勢の方のもとに届き、評価をいただいたりコメントをいただけることに未だに驚いています。今までは独学でしたが、これからはトレーニングにも通ってみようと思っています!

――ありがとうございます。最後に、今後の活動への意気込みについて教えてください!

富士葵:

これからについては、葵は昔からテレビっ子で、テレビが大好きなので、一日に何回も流れるCMに出てみたいです!

オリンピックや、アニメの主題歌などと昔から掲げていたように、YouTubeだけではなく、テレビやラジオ、CM、公式アンバサダー、観光大使、日本の伝統を紹介したり、マルチタレントのように、いろいろなことに挑戦したいです。そのために必要なことを、今は一生懸命考えています!

皆さんに、”歌と応援”と言えば葵だ!って思ってもらえるように、歌ももっと頑張って、受験や就職活動、仕事、夢、隠れた名産や技術、伝統、職人、町工場、……日本中の色んな人や色んなことを、もっともっと応援していきたいと思っています。たとえば、観光大使としてその土地の伝統工芸を応援したりとか…そんな活動をやっていけるよう頑張っていきます!


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