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業界動向 2019.10.02

Oculusが“日本語能力必須”の開発スタッフ募集、国内展開に関連か

フェイスブックが、日本でのVR展開に関連すると思われる求人募集をスタートしました。Facebook Careersの当該ページによると、同社は日本語能力を必須条件に含む「Developer Relations Engineer」を募集しています。

新プロトタイプに関する業務にも参加、米国勤務

フェイスブックの募集ページによれば、「Developer Relations Engineer」の業務には以下の内容が含まれます。

・Oculusモバイルプラットフォーム用のコンテンツ・アプリの開発サポート。
・Oculus Riftのためのコード分析や最適化。
・新SDK実装のために作業中のデベロッパーや新プロトタイプのサポート。
・ショーやイベントにコンテンツを出展するグローバルチームの支援。

求人の必須要件として、日本語能力のほかに「3Dグラフィック、または出荷段階の製品のミドルウェアでの、C#、またはC++を使用した3年以上のコーディング経験」「3年以上のゲームエンジン使用経験」「3D数学とアルゴリズムに関する知識」などが挙げられています。同社によれば「AAA(大作)ゲームの制作経験」を有する人材はより歓迎されるとのこと。なお、勤務先は米国ワシントン州のシアトルとなっています。

日本語対応の充実化が見込まれるか?

2019年10月現在、Oculusが提供するVRコンテンツで日本語対応が行われている作品は限られています。このことは同社も認識しており、東京ゲームショウ2019では、Oculusのクリス・プルエット氏が、日本の開発者のOculus Quest(オキュラス クエスト)向けのコンテンツ開発を容易にするため「私たちの開発ドキュメンテーションは今は英語ですが、これを2019年内に全て、日本語に翻訳したい」と発言していました。

今回の「Developer Relations Engineer」の募集とプルエット氏の発言との関連性は不明ですが、フェイスブックが日本を見据えた動きを進めているのは確かなものと推測されます。同社の今後の動向に注目が集まります。

(参考)フェイスブック

更新履歴:2019/10/03/18:45……勤務地について記述を追加しました。


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