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活用事例 2020.07.14

米軍需企業、軍医向けにVRトレーニング開発 触覚グローブも導入

米国の軍需企業Engineering & Computer Simulations(ECS)は、米軍の軍医向けVRトレーニングを開発しています。連邦政府の中小企業技術革新研究プログラム(SBIR)からグラントを獲得、触覚フィードバック技術も取り入れ、パイロット版の開発を進めます。

助成金獲得、プロトタイプ構築

ECSは1997年創業。米軍向けにデジタルトレーニングといったソリューションを提供してきました。今回獲得したのは、SBIRの「フェーズⅡ」に当たる助成金です。正確な金額は公開されていませんが、規定では50万ドルから150万ドル(約5,300万円から1億6,000万円)程度のレンジがメインとなっています。フェーズⅡは、プロトタイプ構築段階が対象です。

ECSによると、グラントを受けたVR軍医トレーニングは「マルチプレイヤーでの利用、インストラクターによるダッシュボード、分析、総合訓練環境(synthetic training environment:STE)との統合、トレーニング効果の測定」といった機能を備えています。

触覚デバイスも導入へ

また注目すべき点として、ECSは触覚デバイス企業HaptXとのパートナーシップを計画。HaptXの触覚グローブを用いて、VRトレーニングのリアリティをより高めようとしています。

ECSのトレーニングはパイロットプロジェクトの段階のため、実現可能性は未知数です。獲得した資金も用い、米軍の軍医トレーニングで広く展開されることを目指します。

(参考)Road to VR
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