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投資 2022.12.27

VR向けマスク型デバイス開発のDolamiが1億円を調達 販売を目指し、開発強化へ

12月25日、VRウェアラブルデバイスを開発するDolami,Inc.が約1億円(73万ドル)の資金を調達しました。同社はVR上でのアバターの豊かな表情再現を可能にする”表情トラッキング”デバイス「X MASK」を開発。得られた資金は採用と製品開発に当てられる見通しです。

本調達は、CyberAgentCapital、East Ventures、F Ventures、NOW、井戸義経氏(元アンカー・ジャパン株式会社 代表取締役)、播磨祐介氏(株式会社マンカインドゲームズ 代表取締役)、若林佑治氏、渡邉宏明氏(株式会社Photosynth 取締役副社長)らを引受先とする第三者割当増資です。

マスク型デバイスで”表情トラッキング”

Dolami,Inc.は2022年6月創業。カリフォルニアに本社を置くスタートアップ企業です。代表は日本人の稲員悠太氏。「VRに無くてはならない、ユーザーの求めるプロダクトを作る」というビジョンを掲げ、VRウェアラブルデバイスを開発しています。

同社は創業前の2021年10月より大阪大学と提携し、ウェアラブルデバイス「X MASK」の開発を開始。「X MASK」はマスク型の形状でユーザーの表情や口の動きを捉え、アバターを通してリッチな表情を再現します。2022年5月には、アメリカでの販売を見据えて国際特許の出願を行いました。今後、得られた資金を使ってコアメンバーの採用を強化し、製品開発に注力するとのことです。

表情認識技術は、「PICO 4 Enterprise」や「VIVE Focus 3 Facial Tracker」、「Meta Quest Pro」など最新のVRデバイスにも搭載されています。アバターでのよりリッチな感情の表現をサポートするデバイスは今後も増加すると推測されます。

(参考)プレスリリース


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