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テック 2018.10.05

ドコモと読売テレビ、5G通信の映像伝送実験に成功 多視点や360度映像を同時配信

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)関西支社は、讀賣テレビ放送株式会社(以下、読売テレビ)と、第5世代移動通信方式(5G)通信技術による映像伝送実験に成功しました。2018年10月2日と3日、複数の映像を並行して伝送する実験を実施し、成功を収めたとのこと。5G通信を用いた映像伝送の品質を確認し、放送局における将来的な利用の可能性に、また一歩近づいたと言えます。


(読売テレビ放送提供)

多視点や360°視聴を一斉配信

本実験は、5G通信を用いた映像伝送の品質を確認し、放送局における将来的なビジネスの可能性を検証する内容です。 読売テレビ本社に5G実証実験装置(可搬基地局および移動局)を配置。読売テレビが提供する4Kカメラリアルタイム映像および収録映像を、同時に並行して伝送しました。

伝送した映像は4Kモニターのほか、スマートフォンやタブレットにも配信を行いました。多視点から撮影された映像を自分の好きなアングルから視聴できる「多視点視聴サービス」や、30分番組を数秒でダウンロードできる「高速ダウンロードサービス」、端末の位置や向きに合わせて全方位で映像の表示角度を変えられる 「360°視聴サービス」といった複数の映像品質を検証。併せて4K映像・多視点映像・360°映像コンテンツなど、大容量コンテンツを一斉に配信する「多種伝送」の性能も検証しました。

パートナーと5Gの利用シーン創出等を目指す

ドコモは5Gにおいて、幅広いパートナーと共に新たな利用シーン創出に向けた取り組みを拡大するため 「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」を、2018年2月より提供しています。参画企業・団体は2018年10月3日現在で約1,800団体。これらの企業・団体に対し、5Gの技術や仕様に関する情報や、パートナー間の意見交換を行うワークショップの場を提供しています。読売テレビも、本プログラムの参画企業です。

ドコモは今後も、「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」のパートナーと共に、5Gのさまざまな利用シーン創出や、ソリューションの実現を目指すとしています。

5G通信の持つ「高速・大容量の通信」および「低遅延」という特長は様々な業界から期待されており、VRコンテンツや360度動画のライブストリーミングなどでの利用が見込まれています。国内ではNTTドコモやKDDI等が取り組みを進めています。

(参考)株式会社NTTドコモプレスリリース


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