株式会社NTTドコモは、2020年の第5世代移動通信方式(以下5G)商用サービス開始に向けて、大阪市に「ドコモ5Gオープンラボ OSAKA」を開設しました。このラボには展示体験スペースも併設されており、5G回線とVRヘッドセットを利用した遠隔授業や8KパノラマVR設備などが設置されます。
5G活用・検証の拠点に、VRへの利用も
本施設はNTTドコモが展開する「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」の参画企業や団体が、5Gの実験基地局装置などを無償利用できる検証用環境です。およそ130平方メートルの空間に、5G基地局装置などを設置しています。
プログラムに参画しているパートナー企業・団体(約1,700団体)は、この環境を活用することで、第5世代移動通信「5G」を用いたサービス構築や検証が可能となります。
5G通信の持つ「高速・大容量の通信」および「低遅延」という特長は様々な業界から期待されており、VRコンテンツや360度動画のライブストリーミングなどでの利用が見込まれています。国内ではNTTドコモやKDDI、海外ではKTなどの通信大手が取り組みを進めています。
ドコモ5Gオープンラボ OSAKAに設置される装置(一部)
ドコモ5Gオープンラボ OSAKAに設置される装置の一部は以下の通りです。
8KパノラマVR視聴システム
VRヘッドマウントディスプレイで8K360度の映像を視聴できる高品質パノラマ映像視聴システムです。
TEAMLAB BODY VR(仮称)
5Gを使用し、VR空間内の専門性の高い医療講座(生きた人間の動きに基づく解剖学や運動学等)を、遠隔地の学校へリアルタイム配信することを目指しています。
バーチャル空間体感システム「ARCHITREND VR(アーキトレンド ブイアール)」
3D建築CADシステムで作成した設計プランを、VR空間でモデルハウスにするシステム。VRヘッドマウントディスプレイを装着することで、まるでその場に立っているかのように空間の広がりや高さなどを体感できるものです。
4K360度ライブ映像視聴システム
スタジアムやイベント会場に設置した4K360度カメラのライブ映像を5Gによって配信し、離れた場所でも多数端末でリアルタイムに視聴することができるシステムです。
今後ドコモは、本環境を西日本の企業・団体にも提供していくことで、さまざまな業界のパートナーとの連携を強化し、5Gの新たなサービス創出に向けた取り組みを行っていくとのことです。
(参考)NTTドコモ プレスリリース
(ラボ内のフロアマップ)
「ドコモ5Gオープンラボ OSAKA」の概要
開設日 |
2018年9月14日 |
場所 |
梅田DTタワー5階 |