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業界動向 2020.09.10

AI活用でゲームを高画質に。NVIDIAの「DLSS」がVR対応

NVIDIAは、AIを活用したグラフィックの高画質化技術「Deep Learning Super-Sampling(DLSS)」のソフトウェア開発キット(SDK)が、VRゲーム等でも使用可能になったことを報告しました。公式サイトでも、Unreal Engine 4向けとして告知が行われています。

AI活用で高画質化、ただし開発者側が組み込む必要あり

「DLSS」とは、GeForce RTXシリーズのTensor Coreを使用することで、低負荷でアンチエイリアシングや高解像度化、フレームレート向上などを行うレンダリング技術。数種類の描画モードが選択可能で、「パフォーマンスモード」では最大で4倍の解像度(1080p→4K)、RTX 3090限定の「ウルトラパフォーマンスモード」では最大で9倍の解像度(1440p →8K)で利用できます。

ただし、DLSSは、各タイトルのデベロッパーがそれぞれのゲーム作品やエンジンにSDKを通して実装する必要があり、RTXシリーズのユーザーが無条件で使えるわけではありません。この事実について、米メディアUploadVRは「VRゲームの多くはDLSS非対応のゲームエンジンを採用していることから、即座にDLSSをサポートする可能性は低い」としつつも「Unreal Engineを使用したタイトルの場合は十分な可能性がある」と説明しています。AIを活用した「DLSS」が、PC向けVRゲームでも十分に機能するのであれば、グラフィックのクオリティに大きな進歩をもたらすことでしょう。

なお、フェイスブックも一体型VRヘッドセット向けに、DLSSと同様の技術を開発していることが報じられています。他方、具体的なリリース日などは判明していません。

(参考)UploadVR


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