アメリカの半導体大手NVIDIAは、AR/VRコンテンツ配信プラットフォームサービス「CloudXR」のSDK(ソフトウェア開発キット)を発表しました。同社の公式ブログにて、詳細な説明が行われています。
クラウドレンダリング×5GでAR/VRコンテンツを配信
CloudXRはAR/VRコンテンツをクラウドレンダリングすることで、高性能なPCやスマホでなくともAR/VRを楽しめる配信プラットフォーム。2019年10月に開催されたMWC2019(Mobile World Congress 2019)で発表され、SDKの提供はその時点でも予告されていました。
なお、今回発表されたSDK1.0はサーバー用ドライバ、クライアントアプリ、バイナリやライブラリを含むクライアントSDKから構成されています。
(スーパーカーRimac C2のARモデルサンプル。3,000万ポリゴンのクオリティでリモートレンダリングされており、5G対応スマートフォンで閲覧できる)
公式ブログによれば、CloudXRの早期アクセスパートナーとしてZeroLightやVMware、The GRID Factoryなどが参加しており、いずれの企業も「CloudXRの性能と結果に満足している」とのこと。NVIDIAはSoCメーカーのQualcomm(クアルコム)や通信機器メーカーのEricsson(エリクソン)ともパートナー提携しており、CloudXRを利用して5Gネットワーク時代のVR/ARソリューションを市場に投入していく予定です。
なお、公開されたSDK(早期アクセス)の利用には申し込みが必要で、NVIDIA公式サイト内にあるCloudXRのページから申し込みできます。
(参考)NVIDIA公式ブログ(英語)