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AR/MR 2018.06.13

新たなARデバイス登場、2019年には150度の広視野角目指す

透過性の導光板ディスプレイ技術を持つAR企業DigiLensは、ハンドトラッキングの機能を備えた広視野角ARデバイス「AR HUD」のリファレンスモデルを開発しています。同社はこのデバイスを、5月30日から開催されたAWE USA 2018にて発表しました。

27億円の資金調達にも成功、開発進める

ARデバイスへの関心の高まりを背景に、同社は先月シリーズCラウンドで2,500万ドル(約27.5億円)の資金調達に成功。強みとする低コストでの導光板ディスプレイ開発を進めています。

DigiLensが直近で注力しているのは、自動車向けやウェアラブルのHUD(ヘッドアップディスプレイ)です。しかし長期的な計画として、広視野角で没入感を高めたARデバイスの実現にも力を入れています。これが今回発表したリファレンスモデル「AR HUD」です。

次年は視野角150度のARヘッドセットを狙う

同社の設立者でありCTOのJonathan Waldern氏は、AWE USA 2018でこのARデバイスを披露し、米メディアRoad to VRの取材に応じました。

AR HUDは視野角50度と、他社のスマートグラスに比較して広い視野角を誇っています(例えば、マイクロソフトのMRデバイスHoloLensの視野角は35度程度と言われています)。これにより、体験中に左右の境界が気になることを減らし、没入感を高めています。Waldern氏によれば、同社はさらにこの視野角を80~90度まで拡大、2019年には視野角150度のARヘッドセットのリファレンスモデルを計画しています。

トラッキング、小型化、透過性も特徴

また広視野角の他にも、AR HUDの特徴がいくつかあります。

まず、公開されたAR HUDには、Leap Motion社のセンサー「Rigel」が使われているとのこと。このセンサーによって、広範囲でのハンドトラッキングを実現します(現時点で『Rigel』はリファレンス製品です)。

公開された動画からはっきりとは確認できませんが、Waldern氏によればAR HUDは6DoF(各種軸の回転および上下左右前後)のトラッキングが可能です。

次にそのサイズです。現在のAR HUDも他のARデバイスに比べコンパクトな作りですが、DigiLensは更にヘッドセットのディスプレイモジュールを縮小する方針。最終的には、眼鏡サイズのデバイスを目標としています。

但しデバイスの小型化を実現している理由として、オンボードのコンピューターを搭載していないことがあります。つまり、AR HUDを使用する際はPCのようなホストデバイスに繋がなければなりません。

更にDigiLensが売りにしているのは、ディスプレイの高い透過性です。ヘッドセットを利用している際に、よりはっきりと現実の世界を見ることができます。

DigiLensのARデバイスがどのように進化するのか、続く発表が待たれます。

(参考)Road to VR
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