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投資 2018.05.18

ドイツの大手自動車メーカーがARナビゲーションに出資

レーシングゲームをプレイしたことがある人なら、ゲーム画面に映る情報が、実際の車のフロントガラスやヘルメットのバイザーにも映れば便利だと思うことがあるかもしれません。進行方向や道路状況、天気予報といった情報を視線の先に映せれば、とても便利です。

このような表示の実現につながる動きが、大手自動車メーカーを巻き込んで起こりつつあります。シリコンバレー発のAR企業DigiLens Incは、ドイツの自動車メーカーであるコンチネンタルから投資を受けることを発表しました。DigiLensは、ホログラム映像のガイドをヘッドアップディスプレイ(HUD)に映す技術を開発しています。

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HUDの小型化に成功

タイヤ・自動車部品を手掛けるコンチネンタルは、シリーズCでDigiLensへ追加の出資を行いました。これによりDigiLensの18%を所有、ホログラム映像をヘッドアップディスプレイ(HUD)に映す自動車向けHUDの開発を協力して進めます。

コンチネンタルのHUD開発部門代表で、DigiLens取締役でもあるThorsten-Alexander Kern氏は、自動車向けHUDの開発の過程で部品サイズを6分の1に小型化したことに触れ、「HUDの小型化に成功し、この技術は市場に革命を起こすポテンシャルがあると確信できました」と話しています。

AR-HUDを現実のものに

Kern氏は「小型化という結果を見て、DigiLensへの出資比率を引き上げたことに満足しています。また、同社と今後も開発を続けられることを嬉しく思います」「この技術により、ARヘッドアップディスプレイを現実のものにし、巨大な市場を手にする可能性を描いています」と述べました。

DigiLensのCEO、Chris Pickett氏は「コンチネンタルが最高レベルの支援をしてくれることは、彼らがこの技術に情熱を持っており、我々と価値を共有している証拠です。カスタマーデモを行った結果、プロジェクトを強化し、開発を加速できることになり、楽しみです」と話しています。

自動車とARの組み合わせでは、半導体のNVIDIAが車内空間に情報を提示する「Nvidia Drive AR」を発表しています。

(参考)VRFocus
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