韓国・ソウルのスタートアップDeepbrain AI(以下Deepbrain)は、シリーズBラウンドで4,400万ドル(約48億円)の資金調達を行いました。AIとアバター技術を組み合わせた”AIヒューマン”展開を、米国を中心としたグローバルに拡大します。
接客や教育に活用
Deepbrainは2016年創業。AI技術とアバター技術を組み合わせ、様々な用途で使える「AIヒューマン」や、顧客対応を行う「AIキオスク」等を提供しています。アバターは人間にそっくりの外見をしており、自然言語での応対ができるとのこと。活用の場としては、講義を行い質問に答えられる「AIヒューマン教師」や、銀行で受付を行う「AIバンカー」が進行中です。
(文在寅大統領をモデルにしたデモ)
「AIヒューマン」生成には、スタジオで実際の人間の動画を撮影します。そして台本を与え、機械学習の仕組みで動きを学習させます。これにより、発話に合わせた唇、口、頭の動きが可能になり、リアルな挙動が実現します。CEOのEric Jang氏は、「この技術でバーチャル体験の質を向上させ、同時にコストのかかる動画作成を最小限に抑える」と説明しています。
経常収益は倍増見込む
今回の資金調達は韓国産業銀行が主導し、資金調達後のDeepbrainの企業評価額は1.8億ドル(約196.7億円)に上ります。同社の年間経常収益は2020年に250万ドルでしたが、2021年は2倍の500万ドルを見込むということです。
AI×アバターの取組事例はこちらでも紹介しています。
(参考)VentureBeat