2022年7月12日、株式会社サイバーエージェントは「Metaverse Architecture Lab」を設立しました。顧問には建築家の隈研吾氏が就任し、バーチャル空間ならではの空間デザインやバーチャル建築物に関する研究・企画・制作を進め、新たな企業マーケティング活動の場の創出・拡大を目指します。
既存の表現に捉われない、新たなバーチャル空間の構築へ
サイバーエージェントは、2022年2月にバーチャル店舗開発に特化した事業会社として株式会社CyberMetaverse Productionsを設立。バーチャル空間における企業の販促活動を支援しています。同社はこれらの事業の中で、簡易なテンプレートを使用したバーチャル店舗や、実在する街並みの再現に留まらない、「バーチャル空間ならではの新たな企業マーケティング活動の場の創出・拡大の必要性について考えているようです。
「Metaverse Architecture Lab」では、建築基準法などの物理的制限を無くしたバーチャル空間の構築や検証を行います。具体的には、アパレルブランド企業や小売企業の販促およびブランディング活動におけるバーチャル建築物の制作、複合施設や仮想都市などの開発、メタバース空間だからこそ実現可能な建築のコンセプト設計、コンテンツ企画、ユーザー体験設計などに取り組むとしています。
顧問に就任した隈研吾氏は「リアルな建築は、周辺の環境に負荷を与えたり、多くの資源を消費したりと、ある意味でわるさをしてきたと言える。バーチャル空間であれば、それらを乗り越えた『わるさをしない』新しい建築ができるかもしれない。制限のない空間だからこそ実現できる建築の可能性を探りたい。」とコメントしています。
なお「Metaverse Architecture Lab」設立に伴い、同社は空間デザイナーやCGアーティストといったクリエイター・デザイナー職の採用を実施する予定。さらなる体制強化を推進するとしています。
（参考）プレスリリース
