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投資 2021.12.06

手や音声を使わず考えて操作できるARデバイスのCognixionが1,200万ドルの資金調達

Cognixionが、1,200万ドル(約13.5億円)のAラウンドを実施しました。同社が取り組む「ブレインコンピュータインターフェース(BCI)」は、コントローラーや音声操作を必要とせずに、ユーザーが頭の中で考えるだけで入力を可能とする技術です。

2014年設立のCognixion。2021年3月には、BCIを実現したARデバイス「Cognixion One」のリリース予定が報じられていました。

「Cognixion One」は、脳内の視覚野を刺激してその活動を読み取り、ARアプリケーションに制御信号を送り返します。そのため、手や音声を使うことなく、ヘッドセット内のアプリケーションを操作できます。外科的手術を伴わず、6つの電極をユーザーの頭部に設置することで利用可能。同社が「アシスト・リアリティ技術」と呼ぶこの技術は、コミュニケーション障害や身体障害を持つ人を対象としています。

また、Cognixionは、高度な機械学習アルゴリズムとAIを搭載した言語システムも構築しています。このシステムは、各ユーザーのユニークなコミュニケーションスタイルに適応し、ユーザーが伝えようとしていることをより効率的に認識し、予測することができます。

今回のラウンドはPrime Movers Labがリードし、共同投資家としてNorthwell Health、Amazon Alexa Fund、Volta Circleが参加しました。今回の資金調達によりCognixionは、同社が開発する技術を誰もが使いやすいものにするための新しい適応型インターフェースを開発します。

Cognixionの創業者兼CEOのAndreas Forslandは、「近い将来、我々のイノベーションがメタバースの基本的な部分となり、生物学的なインターフェースに加えて、XRの新しいユースケースを解き放つ高度に適応したアルゴリズムとなることを期待しています」と語っています。

(参考)Cognixion


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