中国最大手の通信会社の一つであるチャイナ・モバイルは、メタバース開発における業界アライアンスの設立を発表しました。中国国営メディア上海証券報が報じています。チャイナ・モバイルの趙大春氏は、本発表に際し「メタバースが数兆元レベルの市場としての可能性を秘めている」と述べています。
（出所：China Mobile）
ファーウェイやシャオミ、HTC、XREAL、Unity……大手勢揃い
この業界アライアンスには、エレクトロニクスメーカーのファーウェイやシャオミ、VRヘッドセットメーカーのHTC、スマートグラスメーカーのXREAL、ゲームエンジンのUnity Technologies等、24社が参画。メタバース産業の新たなロードマップを議論するために設立され、業界標準の確立やリソースの共有、「ウィン-ウィン」なコンセプトの開発などをめざしています。
厦門にメタバース本部設立
さらに、チャイナ・モバイルのデジタルコンテンツ部門であるMiguは、中国福建省の厦門市（アモイ）にメタバース本部を設立。Miguはアモイ市政府と戦略的協力協定を結び、アモイ市でのメタバース開発を先導します。
チャイナ・モバイルの福建支社と協力し、アモイをメタバース構築のベンチマークとし、デジタルを活用した「高品質、高付加価値、現代的で国際的」な都市の実現を支援します。
中国で加熱する「メタバース」
米国ではメタバース部門のレイオフや事業縮小の動きが目立つなか、中国ではメタバース産業に大きな期待が寄せられています。中国・上海で「メタバースツーリズム」計画が始動しているほか、北京や鄭州、浙江省などでもメタバース発展に向けた動きが見られています。
（参考）CHINADAILY.com 上海証券報
