マイクロソフトの共同創業者であるビル・ゲイツ氏は、働くことの未来がメタバースの台頭によってどのように変化するかを予測しています。個人ブログの中で、「今後2、3年のうちに、ほとんどのオンライン会議は、2Dのカメラ画像のグリッドから、デジタルアバターによる3D空間であるメタバースに移行するだろう」と述べました。
2次元のグリッドビューは、現在、ZoomやTeamsなど、ほとんどのビデオ会議プラットフォームで得られるものです。一方、ゲイツ氏の言う「メタバース」においては、利用者は3Dアバターを持ち、バーチャルオフィス空間などで会議に参加し、同僚のアバターと交流することができます。
ゲイツ氏は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックがすでに職場に「革命」をもたらしており、リモートワークを希望する社員に柔軟性を提供する企業がこれまで以上に増えていると指摘します。そして、「このような変化は、今後数年間でさらに強まるでしょう」と述べています。
「今年の初めに3Dアバターを試してみてとても楽しかったです」とコメントするゲイツ氏。話している人の方向から聞こえてくるようになるといった空間音声が、今までと比べて大きく改善されていた点だと挙げています。
「まだまだ課題はありますが、オフィスで一緒にいるときのような感覚を再現する技術の限界が近づいています」と今後の発展に期待しました。
マイクロソフトは、2022年前半に同社のコラボレーションプラットフォーム「Teams」で、3Dアバターの利用が可能になると発表しています。
(参考)GatesNotes