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Meta Quest 2019.05.16

Oculus Quest、「Beat Saber」など人気の3タイトルがRiftとのクロスバイ非対応

Facebookの新型一体型ハイエンドVRヘッドセットOculus Questは、2019年5月21日に発売を予定です。複数のローンチタイトルが、Oculus Storeでのクロスバイ(※)に非対応となることが判明しました。2019年5月15日現在、非対応となることが判明しているのは「Beat Saber(ビートセイバー)」「Moss」「SUPERHOT VR」の3タイトルです。

(※クロスバイ:ソフトを1つ購入すれば、同ソフトの他機種版が無料でプレイ可能となる仕組み)

なぜ非対応なのか

今回判明したクロスバイの非対応について、VRリズムゲーム「Beat Saber」の開発元Beat Gamesと、VRFPS「SUPERHOT VR」を手掛けるSUPERHOT Teamは、それぞれコメントを発表しました。

Beat Gamesは、クロスバイを採用しなかった理由は複数存在する、とコメント。第1にOculus Quest版「Beat Saber」の開発に多くの時間とリソースを要したこと。第2にクロスバイを採用した場合、Steamで購入したOculus Riftユーザーが不公平な扱いを受けてしまうという点が、非対応を決断した理由であると説明しています。クロスバイはOculusのプラットフォーム内でのみ通用するため、Steamで購入した場合には適用されません。

なお、Oculus Storeで配信中のDLC(追加楽曲パック)には、ゲーム本編とは異なりクロスバイが適応されるとのこと。

SUPERHOT Teamが「SUPERHOT VR」をクロスバイ非対応とした事実は、海外掲示板Redditのユーザーが、同社に問い合わせを行った結果明らかになりました。SUPERHOT Teamも同様に「ゲームを新デバイス(Oculus Quest)に対応させるために、リソースとエネルギーを必要とした」ことを、クロスバイ非対応の主な理由としています。

いずれのゲームも開発コストを挙げています。Questはグラフィックの描画性能がPCと比べても非力であり、移植の際には最適化が必須となります。

2019年5月15日現在、VRアクションゲーム「Moss」のクロスバイ非対応の詳細な理由は不明です。Oculus Quest版の「Moss」には新レベルが先行実装されることが判明しており、Oculus Quest版の開発費用に加えて、追加コンテンツの開発費用が関係している可能性が推測されます。

(参考)UploadVR


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