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投資 2022.11.18

バンダイナムコがゲーム配信大手ミラティブに出資 “IPメタバース”へ前進

株式会社バンダイナムコエンターテインメントは、スタートアップ投資ファンド「Bandai Namco Entertainment 021 Fund(バンダイナムコエンターテインメント ゼロトゥワン ファンド)」を通じて、スマートフォン向けゲーム配信プラットフォームを開発・運営する株式会社ミラティブに出資したことを発表しました。

「IP(キャラクターなどの知的財産)メタバース」やゲーム事業をはじめとする新たなファン体験の創出をめざすとしています。


バンダイナムコの投資ファンド

バンダイナムコグループは、4月からグループの最上位概念となるパーパス「Fun for All into the Future」を制定し、中期計画内で、「IPでファンとつながるための新しい仕組み」として、IPごとのメタバース開発に着手すると掲げています。

同月に設立された「Bandai Namco Entertainment 021 Fund」は、国内外のXRやブロックチェーン、AIなどの技術を活用したエンターテインメント企業に、年間10億円規模の投資を行うスタートアップ投資ファンド。

バンダイナムコグループのIPを軸とした戦略およびノウハウと、スタートアップの強みをかけ合わせ、「IPメタバース」の構築と新たなエンターテイメントの創出をめざします。

ファンド設立に先駆けて、バンダイナムコエンターテインメントは「ガンダムメタバースプロジェクト」を発表。IPごとに展開するメタバースの第一弾として、ガンダムの世界観を採用したメタバースの構築を進めています。

コミュニティ運営の知見を取り入れる

Mirrativ(ミラティブ)」は、スマートフォン1つでゲーム配信ができる、画面共有型ゲーム配信プラットフォーム。子どものころ、友だちの家に集まってテレビを囲んでゲームを楽しんだような世界観をプラットフォーム内で再現しています。

ミラティブは、同サービスを通じて、コミュニティー内でギフトを購入し、贈り合うエコシステムや、ユーザー同士がお互いの配信を行き来する双方向性の高いコミュニティ運営の知見を有しています。

バンダイナムコエンターテインメントは、同社の知見を取り入れながら、「IPメタバース」やゲーム事業などにおいて、安心安全な環境のなか、自由に個人間で創作・取引ができる経済圏の構築をめざす方針です。

なお、ミラティブは、バンダイナムコエンターテインメントのほか、MIXIやセガなど計5社から34億円の資金調達を実施しています。

(参考)株式会社バンダイナムコエンターテインメント  株式会社ミラティブ


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