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投資 2021.06.11

ARスポーツ観戦スタートアップが資金調達、2021年末にアプリリリースへ

米国で、スポーツ向けAR体験を開発するQuintarが資金調達を行いました。初回で数百万ドルを調達し、2021年内の一般向け提供を計画しています。

会場と自宅で楽しめるAR

Quintarが目指すのは、自宅・試合会場の双方でスポーツ観戦を盛り上げるARです。例えばアメリカンフットボール試合会場の観客席からスマートフォンをかざし、キッカーのフィールドゴール範囲を見る。あるいは自宅のテーブル上に、バスケットボール選手のシュートチャートを再現する、といった体験を提供します。

今回調達した資金は、技術開発に投入を予定します。具体的にはまず、サッカーコートからゴルフ場まで多岐にわたるプレイフィールドのマッピング。次にマップとゲーム内容の重畳、会場での独自カメラの設置。最終的にはユーザーが体験にアクセスするための、インフラ整備を行います。

インテルやMagic Leap出身者が集まる

同社の特徴として、XRやスポーツ業界の経験豊富なメンバーが揃う点があります。創業者ののSankar (Jay) Jayaram氏とJeff Jonas氏はインテル・スポーツの幹部を務めました。両氏は過去にもVRライブ中継技術の企業VOKEを立ち上げ、2017年にインテルへ売却しています。

さらにMagic Leapでスポーツ・エンターテインメント製品戦略を率いたメンバーや、ターナースポーツで20年間ライブ中継の技術統括を行ったメンバーが集い、Quintarのリリースに向かっています。

年内にリリース予定

Jayaram氏によれば6月中に提携パートナーを発表し、2021年末には最初のAR体験をリリース予定。「(前略)モバイル端末を使った当社の体験は、来年には当たり前のものになるでしょう。適当なデバイスが登場すれば、ARヘッドセットでも体験できます」と説明しました。

AR/VRを用いたスポーツ観戦には、他にも下記のような取組事例が出ています。

(参考)Yahoo! SportsQuintar


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