フェイスブックは、公式ストア外でアプリを配信できるシステム「App Lab」にて、DLCの販売やアプリ内課金を許可する方針を発表しました。各デベロッパーはこれらの要素を、2021年後半からユーザーに提供可能となります。
「App Lab」はOculus Quest(オキュラス クエスト)向けアプリを開発するデベロッパーが、公式ストア(Oculus Store)外でアプリを配信できるシステムです。「App Lab」は公式ストアほど審査が厳しくない一方、配信タイトルは、公式ストアでのプロモーションやレコメンドには掲載されません。URLの共有を行い、ユーザーを集める必要があります。
開発者の新たなマネタイズ手法となるか
「App Lab」のDLCとアプリ内課金対応は、米メディアRoad to VRの取材によって明らかになりました。米メディアRoad to VRは、「この決定は『App Lab』でのアプリ配信を行っている(検討している)デベロッパーに大きな影響を与えるだろう」と評しています。
この決定の恩恵を受けられるであろう例として、VRゴリラ鬼ごっこゲーム「Gorilla Tag」が挙げられます。同作の開発者であるKerestell Smith氏は、Oculus Quest版(App Labで配信中)のユーザー数が伸びている一方、Steam版で販売中の「サポーターパック」がApp LabではDLCや追加課金扱いとなるため販売できず、サーバー維持費が課題となりつつあることを説明していました。DLCの販売が許可されれば、こうした問題は解決すると思われます。
なお、Oculus Storeのフィットネス系アプリなどで見られる「月額サブスクリプション」への対応が盛り込まれるか否かは明らかになっていません。
(参考)Road to VR
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