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テック 2019.03.31

ARで自分の3Dモデルが試着 Adobeが技術開発中

「Photoshop」などで知られるAdobeが、オンラインショッピングに活用するAR技術の開発を行っています。ユーザーのバーチャルモデルに好きな服を着せ、現実・バーチャル空間含む様々な空間で動かせる仕組です。

服も背景も自由に取替

Adobe Summit 2019に先駆けて米メディアCNETの記者が確認したのは、Adobeが開発中のプロトタイプデモです。デモでは女性のAR画像が、実際の会議室やバーチャル空間のホテルロビーなどを歩き回る様子が見られました。

このアイディアは、オンラインショッピングで活用できます。ユーザーは3Dスキャンした自分の画像に服を着せてみて、その姿や服の動きまで確認。背景空間を変えるのも自由自在です。

買い手と売り手双方にメリット

技術的には、まだモデルの陰影や服の動きなど多くの課題が残ります。しかしAdobeは、このプロジェクトによって、ファッションのオンラインショッピングが現実の買い物に近づくことを期待しています。ユーザーが、オンラインでもより多様な情報を入手できるようになるためです。

またAdobeの担当者によれば、売り手にとっても有用な面があります。例えば実際に近い物を見ることで適切な商品の仕入れが可能になり、結果的に返品を減らせるということです。

進むeコマースへのAR/VR活用

このようなショッピングへのAR活用事例は、Adobeが初めてではありません。eコマースの分野では、オンライン家具販売WayfairIKEAといった企業が既にVR/ARをショッピングに活用しています。

またAmazonやウォルマート、アリババのような大手企業も技術開発に取り組んでいます。

Adobeは現在、複数の小売企業とテストを行っているとのことです。

(参考)CNET


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