クリエイティブソフトウェアを提供するAdobe(アドビ)は、iPhoneおよびiPadでARコンテンツを制作できる「Adobe Aero」を発表、無料アプリとして提供を開始しました。
「Adobe Aero」は、現実空間に3Dオブジェクトを重ね合わせ、ARコンテンツを作り出せるツールです。オブジェクトの位置や大きさはを変えたり、オブジェクトを動かしたりといったことが可能。アプリには「スターターアセット」として、家具や植物などのオブジェクトが用意されています。
さらに「Adobe Aero」は同社の「Photoshop」「Illustrator」「Adobe Dimension」「Substance」などのクリエイティブツール、そして「Cinema 4D」などサードパーティー製アプリで作成した3Dモデルや2Dアセットを読み込んで自動的にARに最適化し、3Dオブジェクトを作成できます。
2019年11月5日現在、アドビは「Adobe Aero」モバイル版で制作したコンテンツをより複雑に編集できる「Adobe Aero」デスクトップ版のβ版を提供しています。
2018年よりARに注力、アップルとも協業
アドビは2018年3月にARに参入する旨が報じられ、同年6月にはARツール開発を本格的に進める「Project Aero」を発表しました。今回の「Adobe Aero」はその成果と思われます。
(参考)Adobe Aero、Adobe公式ブログ