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テック 2019.03.06

5G時代のスマートハブをHTCが公開、期待高まる「5G×VR」への利用

HTCが5G通信に向けたスマートハブ「5G Hub」のWebページを公開しました。近く提供開始となる5G通信がもたらすネットワーク環境における、「家庭やオフィス、あるいは外出時に持ち運んでの使用も視野に入れた製品」としています。

あらゆるシーンでの利用を想定

5G通信が実現されると、これまでと比較して大容量の情報を、低遅延で通信することが可能となることが見込まれています。こうした情報通信のトラフィックをコントロールするものとして、「5G Hub」は様々な用途への対応が可能となる見込みです。

例としては高解像度のゲームを滑らかにスクリーンに描画したり、最大20台の複数の端末へ通信環境を提供したり、さらには一体型VRヘッドセットへのストリーミング配信といった活用例があげられています。 将来的には、同社の一体型ヘッドセット「VIVE Focus」に対する、VRコンテンツ配信プラットフォーム「Viveport」にあるコンテンツのストリーム配信も予想されます。

周辺技術の成熟化、5G通信の普及率拡大に期待

ただし、Webページ中には「以上のような通信環境に実現にはエッジコンピューティングの発展次第である」という注意書きが付されています。実際、エッジコンピューティング自体はまだそれほど成熟した技術ではなく、かつ、一部の限られたマーケットにて導入され始めたにすぎません。さらに、5G通信自体が利用可能となる地域がどれほどの規模となるのかも不明、といった問題もあります。

とはいえ、これらの通信環境が実現されることで、例えばモバイルでも良質なVR体験ができることは、すでに展示会などからうかがい知ることができます。 今後の5Gの普及に期待が寄せられます。

(参考)Road to VRHTC


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