日本マイクロソフトは、2017年10月より同社が展開する「Mixed Reality(複合現実)パートナープログラム」において、新たに5社が認定パートナーに加わったことを発表しました。
Mixed Reality パートナープログラムは、パートナー企業が法人顧客に対してMRデバイス「HoloLens」 や 「Windows Mixed Reality(Windows MR)対応デバイスを用いたソリューション提供を行えるようになることを目的としています。今回5社が加わったことにより、7月17日現在の日本における認定パートナーは計20社となりました。
技術者育成やトレーニングから、「シン・ゴジラ」イベントまで
新しく発表された認定パートナーは、「株式会社ナレッジコミュニケーション」、「株式会社協和エクシオ」、「株式会社神戸デジタル・ラボ」、「株式会社ピクチャーエレメント」、「株式会社エム・ソフト」の5社です。
株式会社ナレッジコミュニケーション
ナレッジコミュニケーションは、立教大学、株式会社スタジオミダスと共に、Microsoft AzureとHoloLensを用いた新しいスタイルの授業の実現に向け、模擬授業を実施しました。3Dプリンタなどでは実現が難しかった、視線の共有や教授と学生間のリアルタイムのコメント共有などの課題を、AzureとHoloLensの活用で解決しています。
授業には、同社提供のベテランのノウハウをデータ化する「ナレコムVR」を活用。HoloLens上に取り込んだ分子構造の 3Dモデルに、説明者の視線の共有や注目した位置へとコメントを貼り付けることができます。
株式会社協和エクシオ
協和エクシオは、情報通信設備工事の分野で技術者の育成、施工技術の習得に取組んでいます。この分野での技術とMR技術を融合し、配線工事や作業手順のトレーニング教材を開発。経験の浅い技術者に対して利用する実証実験を進めています。
またさまざまな業界・業種で、BPM(ビジネスプロセスマネジメント)ソリューションと今回の実証内容を組み合わせ、顧客の課題解決に取組んでいます。
株式会社神戸デジタル・ラボ
神戸デジタル・ラボは、株式会社モリサワと共に、HoloLensが実現する MR空間での「フォントの視認性とデザイン性」、「フォントの変化によって生じるユーザー体験(UX)の違い」について共同研究を実施しています。
この研究成果を活かしてMR技術を活用し、ショールームなどに展示する商品のブランド価値を高める、ディスプレイアシスタントの開発に取組んでいます。具体的には、HoloLens越しに自転車などの商品を見ると、製品の説明文が空間に3Dで表示されるアプリを開発しました。
「モノ」を消費する時代から「体験」を消費する時代へ、HoloLens を活用した新しい購買体験の提供を目指しています。
株式会社ピクチャーエレメント、株式会社エム・ソフト
ピクチャーエレメントと、エム・ソフトは、東宝株式会社及び日本マイクロソフトと連携し、MR技術を使ったアトラクションイベント「Godzilla Nights(ゴジラ・ナイト)」の企画・開発を行いました。
ピクチャーエレメントは、ゴジラ・ナイトにおいてHoloLens を用いたプロトタイプ作成を含む、企画提案から、アプリ製作全体のディレクションを担当しました。また、高精度レーザースキャナを使用した屋外周辺環境の3Dスキャニングによる3DCGモデル生成、サウンドエフェクト作成などを実施しました。
一方エム・ソフトは「 XR でお客様のビジネスを革新する事」を目的として、ソリューションを提供しています。ゴジラ・ナイトではHoloLens用アプリ本体の開発、及び複数台のHoloLensを管理するためのアプリの開発などを手掛けました。
本パートナープログラムに関する詳細、プログラムへの参画はこちらです(英語ウェブサイト)。パートナープログラムへはこちらから応募できます(日本語で応募可能です)。
(参考)Windows Blogs