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業界動向 2018.06.25

大阪万博誘致にポケモン×AR、VRで認知症体験など – 週間振り返りVR/AR/MRニュース

先週に引き続き、今週も医療分野に関するVRの話題が集まっています。公益社団法人全国老人保健施設協会は、「バーチャルリアリティ認知症状体験事業」を実施、結果を考察した事業報告書を公開しました。そのほかVRによる痛みの緩和を行うフランスの企業が70万ユーロ(約8,900万円)を調達し、また臨床実験では9割が肯定的な回答となったことなど、VRの医療における利活用が進んでいることがうかがえます。

PRなどにおけるARの活用についても、事例が増えつつあります。経産省の公開した万博誘致のコンセプト映像では、ARによってポケモンが来場者のナビゲートを行っています。映像では他にもVRやARの技術を活用したシーンが紹介されました。

本記事では、先週Mogura VRで掲載したニュースから注目記事をピックアップ。VR/AR/MRの「いま」を、皆さんにギュッと縮めてお届けします。

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大阪万博誘致にARの「ポケモン」、経産省がコンセプト映像を公開

6月13日にパリで開催された「BIE(博覧会国際事務局)総会」において、2025年国際博覧会(万博)の大阪・関西への誘致を目的とした第3回プレゼンテーションが行われました。日本によるコンセプト映像では、ARやVRが紹介されています。

コンセプト映像では、万博誘致キャラ特使である「ポケットモンスター(ポケモン)」のキャラクターが登場。会場来場者にARによるレコメンデーションを行う様子が映し出されています。また、VRコーナーやARカンファレンスなども紹介されています。

VRで認知症を体験、約9割が「理解進んだ」 報告書が公開

公益社団法人全国老人保健施設協会(全老健)は、平成29年度独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業により、「バーチャルリアリティ認知症状体験事業」を実施しました。

体験会の参加者はVR機器を活用し、認知症の中核症状(記憶障害、見当識障害等)やBPSD(認知症の行動・心理症状)を疑似体験します。これにより、認知症の人の行動への理解を深め、認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの一助となることを目指したものです。この体験事業について、結果を考察した事業報告書が公開されました。

VTuberの活躍広がる 「ミソシタ」デビューCDがAmazonアニメ音楽ランキング1位に

ポエムコア系バーチャルYouTuber(VTuber)として話題の「ミソシタ」。アーティスト名と同じタイトルのメジャーデビューCD「ミソシタ」が、6月19日11時時点で、Amazonランキングのアニメ音楽カテゴリで1位(ミュージック全体だと11位)を記録しています。

ミソシタはポエムと曲を合わせて作る「ポエムコア」を中心に活動するバーチャルYouTuberです。黙々と詩を朗読する、ダークアンビエントな曲と不思議な動き、早すぎず遅すぎないリズムが特徴的です。

6月15日に発表されたメジャーデビューCD「ミソシタ」には、12万再生を突破している「ミッドナイト・ファイティングブリーフ」をはじめとする10曲が収録されています。また、特典DVDとして新作未公開動画が100本収められているとのことです。発売日は2018年8月17日で、価格は1,800円(税別)です。

現実さながらのAR卓球 Leap Motionが新型デバイスのデモ動画公開

今年4月に新型ARヘッドセットのプロトタイプ「North Star」を電撃発表した米国のLeap Motion社。同社からこのARヘッドセット「North Star」を使い、ARで卓球をプレイするデモ動画が公開されました。Leap Motion社の持つトラッキング技術とARを組み合わせ、まるで本物のように見えるバーチャルな卓球が実現しています。

今回公開されたデモ動画では、Leap Motionのトラッキング技術を活用したARデバイスの性能が明かされています。ARヘッドセットを装着したプレイヤーは、AIを対戦相手に卓球をプレイしています。卓球台とプレイヤーの持つラケットは本物ですが、卓球台の上を飛び交うボールと対戦相手のラケットはバーチャルなものです。

Leap MotionはこのARヘッドセットを自社で製品化する予定はありませんが、「(North Starは)100ドルで作れる」と自信をのぞかせています。この価格が実現すれば、ARの普及を促す素晴らしいデバイスになると考えられます。


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