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投資 2018.06.20

VRで痛み緩和、仏企業が資金調達し製品化へ 臨床実験で9割が肯定的回答

医療分野でのVRの活用方法には様々なものがあります。研修医のトレーニングから手術を手助けするもの、そして患者やその家族に病状を説明するツールまで、その用途は多岐にわたります。

医療分野におけるVRの中でも、VRを活用した患者の痛みの緩和が注目を集めています。この分野に特化するフランスのHypnoVRは、複数の投資家や企業から70万ユーロ(約8,900万円)の資金を調達しました。同社はこの資金により製品の開発を進め、セールス・マーケティングの強化を行うとしています。そして、痛みの緩和用VRソリューションを2018年9月に製品化する予定です。

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臨床試験では90%からポジティブな回答

HypnoVRが手掛けるのは、薬を使わずに患者の痛み、ストレス、不安感を和らげる仕組みです。クラスⅠの医療機器として、CEマーキング(欧州医療機器指令に準拠することを表明するマーク)の取得最終段階に入っており、Gear VRやOculus RiftのようなVRヘッドセット向けに販売予定です。

HypnoVRの代表取締役であるNicolas Schaettel氏は、「我々には、痛みや不安感を緩和する技術を、多くの患者に届けるというミッションがあります。患者がより良く痛みをコントロール出来るようにし、ストレスや不安感を軽減、そして早期の回復を促します。臨床試験の結果では、90%の患者からポジティブな回答を得られました。今年の9月に製品化する準備も整っています」と話しています。

痛み・不安の緩和へのVR活用事例

VRを活用した医療分野での痛み・不安の緩和ケアには、他にも下記のような事例があります。

(参考)VRFocus
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