11月2日、WebAR開発プラットフォームの「8th Wall」は、顔認識ツール「Face Effect」にユーザーの耳を検出する機能を追加しました。イヤリングやヘッドホンなどを、より正確にAR試着できるようになります。
「Face Effect」は2020年にリリースされた機能で、ユーザーの頭部や顔を認識し、3Dオブジェクトやエフェクトを顔のさまざまな場所に固定できます。2023年5月のアップデートで最大3人まで同時に顔認識できるようになるなど、さまざまな性能向上を進めていました。
今回、新たに耳たぶ、耳の穴、耳輪の3箇所がアタッチメントポイント(画面に表示したい3Dオブジェクトの位置や回転を制御するためのポイント)として追加されました。これにより、開発者が新たに技術的な工夫をしなくても、耳の位置や形状が自動で認識できるようになりました。
(左右6箇所のアタッチメントポイントが追加された。出所:8th Wall)
バーチャル試着や「耳」中心の演出に活用できる
「Face Effect」には、耳によるARオブジェクトのオクルージョン(遮蔽)やミラーリング(複製)を行う機能も導入されています。また、耳の検出をトリガーとした空間オーディオの開始や停止も実装できます。
(バーチャル試着機能も実装しやすくなる。出所:8th Wall)
8th Wallは、これらの機能を活用すれば「より創造的なインタラクティブな体験をデザインできる」として、イヤリングやヘッドフォンを表示したり、大きな耳が特徴のキャラクターに仮装するといったARコンテンツを提案しています。
(出所:8th Wall)
新機能のサンプルプロジェクトはA-Frame版とthree.js版が公開されており、公式ドキュメントも展開されています。