11月15日、パイロット向けVRトレーニング開発のVRpilotは、米アラスカ航空および欧米の大手飛行アカデミーであるAviomarと提携しました。アラスカ航空とAviomarは、VRヘッドセットを用いたパイロット訓練を本格化させる見通しです。
VRpilotは2019年創業、デンマークに拠点を置くスタートアップです。空軍や航空会社向けのVRトレーニングを開発、販売しています。主力製品は、コックピットでの手順トレーニングプラットフォームである「VRflow」。トレーニングの効率を最大限に高め、シミュレーターと航空機での訓練時間の短縮を目指しています。
ボーイング737訓練にVRトレーニングを導入
VRpilotによると、アラスカ航空は2022年7月、ボーイング737の訓練に「VRflow」を導入したとのことです。現在はPico Neo 3 Proヘッドセットを用いて訓練しており、2023年初めにはデバイス数の拡大を計画しているようです。
アラスカ航空のインストラクショナル・システム・デザイン・マネージャーであるJanet Ann氏は「VRトレーニングは私達の訓練の全体図において、貴重な資産です。VRpilotは、アラスカ航空独自の訓練手順に合わせて、ソフトウェアとインターフェースを最適化し提供してくれました」とコメントしています。
またヨーロッパの大手飛行アカデミーであるAviomarも、同社が指導するボーイング737の訓練にVRpilotのソリューションを選択したと発表しています。
本提携に際し、VRpilotのCEOであるDaniel Maass氏は、「パイロット訓練におけるVR活用にこれほどまでに強くコミットしていることに感激しています。これは、正しい方法で設計、実装、使用された場合のVR技術の価値を証明するものです」と述べました。