「ポケモンGO」の開発・運営等で知られるNiantic(ナイアンティック)は、ソフトウェアスタートアップのHossを買収しました。NianticのAR開発者キットを利用するデベロッパーに対し、開発のエクスペリエンス自体を高めることを目指します。
勢いに乗るシリコンバレー発企業
Hossは2019年創業。シリコンバレーに本社を置き、2020年にはYコンビネーターのプログラムに参加しています。
同社が手がけるのは、APIを扱う企業向けのソリューションです。例えばAPIを使う開発者向けのダッシュボードといったポータルの提供、API利用状況の分析ツールなど。APIの商用化や、顧客理解を深める助けになると謳います。
新型コロナウィルス流行で企業活動のオンライン化が進む中、ビジネスは急成長しているとのことです。
開発者体験の向上へ
今回の買収により、NianticはHossのメンバーをDXチームに加え、開発者のエクスペリエンス向上を図る考えです。Nianticは2021年5月、開発を進めてきたARプラットフォームの名称を「Niantic Lightship(ライトシップ)」に変更。併せて「Niantic Lightship ARDK(AR開発者キット)」のプライベートベータ版提供を開始しました。
今後はHossの技術を用い、ARDKを始めプラットフォームを利用する開発者に対してより魅力的なエクスペリエンスを提供。コミュニティの強化を進めます。
Nianticのプロダクト総責任者河合敬一氏は次のようにコメントしました。「我々は、Lightshipのプラットフォームを、全世界の開発者にリリースする準備をしています。そのためには、2つのことの整備が非常に重要です。まず開発者の新たな体験創造をサポートすべくARDKが備えるツール、そして、共にAR体験の素晴らしい新世界を創造する、という開発者の体験(そのもの)です」
企業買収や人材獲得など
Nianticの動向についてはこちらの記事でも取り上げています。