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テック 2021.07.21

Nianticが3Dマップの新たな生成技術を発表、LiDAR等を使わずスマホカメラのみで利用可能

「ポケモンGO」の開発・運営等で知られるNiantic(ナイアンティック)は、スマートフォンのカメラから3Dマップを生成する技術を発表しました。「ManyDepth」と名付けられたこの技術では、LiDARのようなデプスセンサーを使わず、一般的なスマートフォンのカメラ1つで深度マップを作り出します。

機械学習で3Dデータを推測

Nianticはのこの技術は、一般的なスマートフォンに付属するRGBカメラの映像から3Dマップを生成するものです。同社は機械学習を用いてソフトウェア開発を行い、通常の2Dの写真から対応する3Dデータを推測させ、これを繰り返すことで2D画像からオブジェクトの深度データ推計を可能にしています。さらにユーザー自身がスマートフォンを使いイメージをキャプチャすることで、より学習が進み、3Dデプスマップの精度が向上します。

開発者キットで提供中

Nianticは”ManyDepth”について、「LiDARを代替もしくは補完するものになる」と説明。現実とのインタラクションを正確に反映したARコンテンツや、プレイヤーによる3Dマップデータの蓄積が、手軽に実現すると謳います。

”ManyDepth”はNianticの「Lightship ARDK(AR開発者キット)」を通じて提供が開始されています。またGitHubでコード等を公開中です。

「惑星規模のAR」を目指すNianticの動向はこちらから。

(参考)Niantic


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