2021年6月22日、アップルが米国特許商標庁(USPTO)に出願していた、AR/VR関連と思われる特許が新たに確認されました。特許の正式名称は「パノラマ式ライトフィールドキャプチャ、プロセス、ディスプレイ(Panoramic light field capture, processing, and display)」。ARなどの使用時に、カメラが光の向きを認識し、複数のオブジェクトの位置を記録することを目的とした技術です。
2020年現在のAR技術では、3Dイメージを固定されたモニター等で見る際、ユーザーの位置が認識された後に上下左右を見回すことはできるものの、(オブジェクトの場所を固定した状態で)近づいたり、見て回ったりできるデバイスは限られています。今回のアップルの特許は、その問題を改善するもの。特許の文章内にHMDという文言があることから、VRでの活用も構想されていると思われます。
データ送信に関連すると思われる特許も確認
アップルは「Video pipeline」と命名された特許も取得しています。iPhoneやHMDといったデバイスでキャプチャーされたデータを、ワイヤレスで他のデバイスに送信するシステムです。性能に限界のあるスタンドアロンのシステムから、より強力な処理能力を持つハードウェアに送信することが想定されています。
(参考)AppleInsider