2021年6月15日、アップルが米国特許商標庁(USPTO)に対して、新たなVR関連(と推測される)特許を出願していた事が判明しました。特許の正式名称は「アジャストメカニズム付きのHMD(Head-mounted display with adjustment mechanism)」。モーター付きのアジャスト機構によって、ヘッドセットを最適なポジジョンに素早くフィットさせる技術のようです。
アジャスト機構は、ヘッドセットのバンド後部に搭載される仕組み。フィードバック用部品の信号を受け、ユーザーの頭部に合わせてバンドを調節します。2つのスライドジョイントを含んでおり、接続されたモーターによって可動する構想となっています。
ヘッドバンド構造の異なるHMDにも対応?
さらに特許には、異なるタイプの図解も含まれています(下記画像)。こちらでは、頭部の上を通るバンドにアジャスト機構が存在します。
2021年6月現在、ヘッドバンドの位置調整は、手動で行う必要があるVRヘッドセットが大多数です。この技術が実用化され、調整が自動化されればこの手間が減少し、利便性は大きく向上することでしょう。
なお、アップルが出願したヘッドバンド調整用の特許は、これが最初ではありません。2021年3月に、「テンション補正付きのHMD(Head-Mounted Device With Tension Adjustment)」と命名された特許がUSPTOで公開されています。
アップルはVRヘッドセットを開発中か?
アップルは以前から、VRヘッドセットの開発を進めていると噂されています。一部メディアにより報じられている情報によれば、ディスプレイは「デュアル8K」で、価格は3,000ドル(約31万円)前後。発売時期は、2022年を目標としているとのこと。
(参考)Patently Apple