Steamのハードウェア利用状況調査の2020年7月版が公開されました。7月のデータからは、VALVE INDEX(バルブ・インデックス)を使用するユーザー数がさらに増加し、初代Oculus Riftのシェア率を上回ったことが明らかにされています。
VALVE INDEXがRiftを追い抜く
2020年7月のVALVE INDEX(以下INDEX)のシェア率は14.45%。昨月比で1,55%上昇しました。今月のOculus Riftのシェア率は13.63%で、0.82%、INDEXユーザーの数が多くなっています。
INDEXは新型コロナウイルス流行の影響を受け、品薄状態が続いています。2020年8月現在、国内ではフルセットやコントローラー単品などが売り切れ状態。対するOculus Riftは2016年に発売されたデバイスですが、大きなシェアを誇っていた同ヘッドセットをINDEXが追い抜いたことは、ひとつのターニングポイントと言えるでしょう。なお、米メディアUploadVRは、現時点でのINDEXのユーザー数を約27万5,000人と推定しています。
現行モデルのOculus Rift Sに関しては、シェア率は昨月から上昇し、21.79%(+0.46%)になりました。Oculus Quest(オキュラス クエスト)も、10.13%(+1.26%)と、引き続きシェアの割合を拡大させています。
一方HTC VIVEは、昨月から-1.07%減少し、シェア率は23.03%に低下。依然としてSteamで一番多く利用されているヘッドセットですが、Rift Sとの差は1.24%まで近づいています。HTC VIVE ProやVIVE Cosmosのシェア率には、大きな動きはありませんでした。
なお、UplaodVRによれば、SteamにおけるVRユーザー全体の割合は、今回0.23%上昇し、1.93%(約2%)に達したとのことです。
ハードウェア利用状況調査について
Steamによる月例のハードウェア利用状況調査は、ユーザーへの調査に基づく、ゲームを遊んでいるPCのグラフィックボードなどのハードウェア、またOSなどのソフトウェアに関する統計です。
本調査はPCに”接続されている”デバイスを示すもので、機器が実際に利用されているのか、またいつ購入したものなのか、は不明です。さらに調査はSteamでの利用に限るもので、任意参加となっています。他プラットフォームの公式ストアにおける利用数は含まれていないため、市場全体のシェア率を直接推定するには不十分なことに注意が必要です。
(参考)UploadVR