Immersedは、VR/ARヘッドセット「Visor」の予約を開始しました。主に生産性向上を目的としたデバイスです。製品は片目あたり2.5Kの「Visor 2.5K」と「Visor 4K」の2種類で、価格は「Visor 2.5K」が499.99ドル(約74,000円、2023年9月20日時点)、「Visor 4K」が749.99ドル(約111,000円)。出荷時期は2024年を予定しています。
生産性向上ツールを使うためのPC接続型VR/ARデバイス
「Visor」は、Immersed社が開発する、PC接続型のVR/ARヘッドセットです。主にImmersed社のVR生産性向上ツール「Immersed」を使用するためのデバイスであり、「Meta Quest 3」のような、VRゲームやエンターテインメントにも使用できる汎用的なVR/ARヘッドセットとは異なります。
(コントローラーは付属せず、Appleの「Vision Pro」のように、アイトラッキングとハンドトラッキングで操作する。出所:Immersed)
「Visor 2.5K」では片目あたり2.5K、「Visor 4K」では片目あたり4KのマイクロOLEDを採用。視野角は約100度です。ヘッドセットに搭載されたHDカメラにより、外の風景をディスプレイに表示する「カラーパススルー」機能を有します。このカラーパススルー機能を「Immersed」と組み合わせることで、現実の風景の上に、最大5枚までディスプレイ表示が可能です。
(「Visor」で「Immersed」を使用している際のイメージ。最大5枚までディスプレイを表示ができる。出所:Immersed)
Visorの使用にはPC接続が必須で、有線または無線で接続できます。Visorには無線LANモジュールを搭載したバッテリーパックが付属し、このモジュールを通してPCと無線で接続します。バッテリーパックにはUSB Type-Cポートが別途搭載されており、PCと有線で接続することで、より高解像度・低遅延でのVR/AR体験が可能です。
また、Visorは製造に際して、ユーザーの顔のスキャンデータを使用し、ユーザーに合ったサイズのデバイスを製造します。メガネとの併用は不可となっており、視力矯正が必要な場合は、マグネット式のインサートレンズを注文する必要があります。
Immersedは、公式Webサイトで「Visor 2.5K」「Visor 4K」、25,000台限定で6カ月早く出荷される「Visor 4K Founders Edition」の予約を開始しています。予約をキャンセルした場合、通常は返金が行われます。ただし、上述の顔のスキャンを行った後は、予約注文者に合わせてIPD調整済みのデバイスの製造がスタートするため、一部の例外を除いて返金は不可能になります。
Immersed「Visor」スペック
価格 | Visor 2.5K……499.99ドル Visor 4K……749.99ドル Visor 4K Founders Edition……1249.99ドル |
ディスプレイ解像度 | Visor 2.5K……片目あたり2.5K Visor 4K……片目あたり4K (※詳細な数値は未発表) |
パネル | マイクロOLED |
視野角 | 100度 (※対角か水平かについては未発表) |
対応OS | Windows、macOS、Linux (※対応バージョンは未発表) |
接続方法 | 有線または無線 |
トラッキング | 6DoF |
付属品 | ・遮光パーツ ・長時間使用向けのヘッドストラップ ・メガネの「ツル」パーツ ・バッテリーパック |
備考 | ・Visor 4K Founders Editionのみ、以下の特典が付属。
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(参考)Immersed