没入を阻害しない自然な広告 VR向けネイティブアド

スウェーデンの広告サービス企業Advrty社は、現在バーチャル空間に広告を表示するシステムのベータ版を開発しています。同社の開発する広告表示システムではユーザーの没入を邪魔することなく、コンテンツの一部として広告を表示する非侵襲型の広告表示を目指しています。

同社が開発するシステムは、バーチャル空間内でのユーザーの視線やいま行なっている動作をトラッキングして、ユーザーの視線が向いている場所にさりげなく広告を表示するものです。同社のCEO兼共同設立者であるNiklas Bakos氏は、ユーザーの没入を邪魔せずに広告を配置することが最も重要だと述べています。

ユーザーの視線の先に広告を表示

これまでにAdvrty社はコカコーラ社のキャンペーンに参加しており、VRで雪合戦をプレイできるゲーム『Merry Snowballs』のプレイ中にコカコーラの広告を配置しています。下の動画ではユーザーのコンテンツプレイを邪魔しないように、ユーザーの視線が向いている場所に自然に広告を表示する様子を確認できます。

https://www.youtube.com/watch?v=UBKuAK90i_A

VRでの広告は効果が高いという成果も出始めており、現在、VRでの広告サービスには複数の企業が参入しています。2017年8月にはモバイルVR向けの広告配信を行うImmersv社が11億円の資金を調達しています。また、グーグルは社内ワークショップArea 120にてキューブ状のアイコンを用いた広告表示システムをテストしています。VRを用いた広告サービスは注目を集める分野になりつつあります。

Advrty社は同社が開発するソリューションをUnityエンジンのプラグインとして公開する計画で、同時にUnreal Engineでも動作できるように開発を行なっているとのことです。またユーザーを邪魔することなく、バーチャル空間とシームレスに融合できる広告のデザインを、複数の開発者に働きかけています。

ARによる広告表示システムも開発中

また、同社はVRだけでなくARを用いた広告表示システムの開発も行なっていますが、Bakos氏によると「ARでの広告表示は(VRよりも)ずっと難しい」とのことです。VRのように広告を表示できる環境があらかじめ定義されていないため、ARで広告を正確に表示するためには「ユーザーがいる環境を認識して、歩く、走るなどの動作や、頭の動きなどをトラッキングする必要がある」と述べています。

VR/ARによって従来の広告サービスに新しい市場が生まれる可能性があり、今後に注目できる分野です。

(参考)
UploadVR / Advrty Brings Native Ads To Virtual Reality(英語)
https://uploadvr.com/advrty-brings-native-ads-virtual-reality/

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この記事を書いた人

  • PSVRを体験したことをきっかけにVRにハマり込みました。VR空間の住人になることを夢見つつ、日々VR/ARの最新情報を追っかけています。

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