ふと繁華街や電車で顔を上げた見たとき。ネットを見ているとき、スマホアプリを起動しているとき、多くの場合さまざまな広告が目に入ってきます。私たちの生活は広告に囲まれているといっても過言ではありません。
VRはこれまでにない、新しいメディアです。そのVRにおける広告はどういった形になるのでしょうか。360度動画を使った広告など、世界中でさまざまな取組が行われています。
グーグルは、社内ワークショップArea 120にて、VRアプリケーション向け広告フォーマットのテストを行い、公開しました。
キューブが現れ、触れると動画が再生
広告は開発者のマネタイズを促進し、収入源になります。UnityやUnreal Engine 4といったゲーム開発環境が広まるにつれ、企業ほどの規模がない個人開発でのPC・モバイル向けアプリケーションも増えてきました。モバイルアプリは有料では売れないことも多く、個人開発者の多くは広告を入れることで開発資金を賄っています。
VRアプリケーションもまた多くの個人開発者が取り組んでいますが、モバイルVR向けのアプリでは広告の実装が難しいというのが現状です。
Googleは現在、ネイティブなモバイルVR向け広告フォーマットを試験的に検討しています。
その最初のアイデアとして、キューブ状のアイコンを提示し、それにコントローラーを使ってレーザーポインタで触れるか注視すると動画広告が再生されるといった形式が試されています。
アーリーアクセスプログラムが実施中
Googleは、モバイルVR向け広告フォーマットにはいくつかの重要な原則があるとしています。開発者が扱いやすく、VRにネイティブであり、カスタマイズしやすく、かつユーザーにとって邪魔にならないということです。
GoogleはVR開発者向けに、こうしたVRにおける広告フォーマットのテストに参加するVR Ads Developer Early Access Programを募集しています。
現在は初期段階のSDKが用意されており、簡単に起動して実行することができます。
(参考)
Google Developers Blog / Experimenting with VR Ad formats at Area 120(英語)
https://developers.googleblog.com/2017/06/experimenting-with-vr-ad-formats-at.html