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活用事例 2017.08.21

VR広告配信のImmersv、約11億円の資金調達 投資には日本からも複数企業参加

スマートフォンを使ったVRに向けて広告配信を行うImmersv社が1,050万ドル(約11億円)の資金調達を行いました。没入感のあるVRでの広告は効果が高いとされており、広告をどのように展開するか、取組が加速しています。

『Immersv』とは

『Immersv』は、スマートフォン向けのVRに向けた広告配信プラットフォームで、アプリ、ブラウザからの視聴に対応しています。動画リワード広告の配信ネットワークとして活用することが可能で、360度動画を用いた広告をアプリで配信することや、VRアプリを通したマネタイズ支援を行うことができます。これまでにも同社のサービスは、ハワイ観光局が製作したVR体験によってハワイをプロモーションするアプリ『Let Hawaii Happen』などにも導入されています。

また、最近では日産や、炭酸飲料のマウンテンデューなどにVRを用いた広告提供を行っており、同社によると360度動画とVRを活用した広告の視聴率は85%にのぼるとのことです。

Rogers Venture PartnersのゼネラルパートナーであるSestilli氏によると、「360度動画とVRによる広告動画は、広告を最後まで視聴する人の率や、クリック率、エンゲージメント率それぞれが最高値を記録する」とのことで、「(VR広告市場において)Immersvは、広告主、パブリッシャー双方にとって有益な位置にいる」と語っています。

高まるVR広告の需要

同社はこれまでにも複数の企業、ファンドからの出資を受けています。今回も、Foudation Capital、The Venture Reality Fund、Intial Capital、HTC、日本からもグリー、最近ではMCJ、East Venture、メタップスなどが参加。シリーズAラウンドである今回の資金調達はRogers Venture Partnerの主導によるものです。

Immersv社は今回調達した資金によって同社が提供するサービスの拡大を測るほおか、開発や展開を加速するとのことです。

Immersv社のCEOであるMihir Shah氏によると、「モバイルをプラットフォームにした広告市場は成長段階にあり、インタラクティブな広告体験は今後数年のうちに既存の動画広告に置き換わる」とし、「広告主、パブリッシャー双方により大きな利益をもたらす他、コンシューマーにとっても良質な体験を提供することができる」と語っています。

現在、同社は世界規模でサービス提供を行っており、最近では15以上の新たな広告プラットフォームと契約し、Tremor VideoやYuMe、BidswitchやironSource、Supershipや日本のユナイテッド株式会社などと提携を結んでいます。

(参考)
Road to VR / Immersv Raises $10.5M Investment to Bring Ads into VR and Mobile 360 Video(英語)
https://www.roadtovr.com/immersv-raises-10-5m-investment-bring-ads-vr-mobile-360-video/

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