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テック 2018.04.01

VR歩行用デバイス「KAT Walk Mini」クラウドファンディングへ

中国Hangzhou Virtual Technologyは、VR用歩行デバイス「KAT Walk Mini」のクラウドファンディングを近日開始します。

同社は2015年に歩行デバイス「KAT Walk」のクラウドファンディグを行い、15万ドルを集め、2017年頭に製品版を発売しました。「KAT Walk Mini」はその小型モデルとなります。KAT Walk Miniでは360度の歩行体験を実現しつつ、より省スペース化を図っています。

自由な歩行を実現する全方向ルームランナー

VR体験時に自由に歩き回ることができない問題を解決する製品として、これまでにもVirtuxの「Omni」、Cyberithの「Virtualizer」といった無指向性ルームランナーが登場しました。Omni、Virtualizerとも、胴体をデバイスの中央に固定し、滑る靴で好きな方向へ足を踏み出すことで、バーチャル空間を自由に歩き回る体験を目指しています。自然な歩行を実現するとしつつも、実際の製品を使用すると歩行とは程遠いものでした。

腰をリングで固定するOmniやVirtualizerに対し、KAT VRが開発した「KAT Walk」では吊り下げ式の固定方法を採用しました。吊り下げ式にすることで、より圧迫感を軽減し、自然な歩行を実現していると謳っています。他のデバイス同様、KAT Walkに関しても果たしてどの程度、自然な歩行が実現できているのか、注意が必要です。

一方で吊り下げ機構のためKAT Walkは高さ2メートル超となり、一般家庭に設置するのは難しいという欠点がありました。新たに開発された「KAT Walk Mini」では高さを大幅に削減し、より実用的な大きさに抑えられています。

通常版と同じく、体験者は滑らかなプレートの上で走り回る、方向転換をする、しゃがむ、飛び出すといった動作を行うことができます。腰と脚には安全用のハーネスを装着し、足のセンサーで足の動きをトラッキングします。



Kickstarterで近日募集開始

通常版との大きな違いは、通常版の重量191キログラムに対し、Miniでは85キログラム(プロトタイプ時点)と大幅に小型化を実現している点です。吊り下げ式で高さを要していた胴体の固定機構は、Miniでは背面のプレートから伸びるハーネスを装着するデザインとなっています。

トレイラーではVR体験にPlayStation VRやPimax 8Kが使われています。KAT VRは「PlayStation VR、Oculus Home、Viveport、Steam VRをサポートするすべてのプラットフォームに対応し、フリーロコモーション(自由移動)をサポートするすべてのゲームと互換性があります」としています。

「KAT Walk Mini」は、近日Kickstarterでクラウドファンディングを開始する予定です。

(参考) Road to VR

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